綿?新聞紙?ハムスターの巣材(床材)のおすすめはコレ!
ハムスターケージの1/2を占めているもの、
そう!「巣材(床材)」です。
初めて飼う方は、
- 「何でもいいんじゃないか?」
- 「どれにすればいいの?」
と思うかもしれません。
巣材や床材にはそれぞれ、
意外と色々な役割だったり、特徴があったりします♪
今回はこの「巣材・床材」について、
元ペットショップ店員の時の話も交えてご紹介していきます!
目次
床材って何のためにあるの?
床材には、保温やケージ内を清潔に保ち、
足裏への保護の役割があります。
また、回し車や巣箱などを固定する役割もあり、
ハムスターに飼うには必ず必要になるものになりますね♪
さらに、ハムスターの習性で、巣材を口に加えて
巣穴に持っていくことから、床材が巣材になることもあります。
(床材と巣材を分けずに使う飼育方法も珍しくありません)
巣箱や回し車、食器などの設置物以外、
ケージの中が何もない平坦な状態だとハムスターは安心できません。
巣箱の外にいる間も、ある程度身体を包み込んでくれる床材は、
ハムスターにとって、精神的にも大事な物なのです。
どの床材を使えばいいの?
昨今、ペットショップ、またはネットショップでみると、
たくさんの床材がでてきますよね!
最初は、みなさんどれにしようか迷うと思います。
では、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?
おすすめの商品も交えてご紹介していきます!
紙
アレルギーが最も少ない素材で、保温効果にも優れていますが、
臭いは出やすいため週1~2回の掃除は必要です。
特にこちらの商品は、ペットショップでも使っているのをよく見かけますし、
実際に私が使っていたもので、何より掃除が楽!
床材が舞わないし、床にこぼれても形が
ひとつひとつ大きいのですぐ片付けられます!
また、夏は涼しく、冬は巣材としても使えるので、
便利でしたよ♪
新聞紙
新聞紙をシュレッダーにかけたもの(地道に手でちぎってもOK)を
床材がわりにしても大丈夫です。
この場合お金はかかりませんが、
- 毎日換えないと臭ってきてしまう
- チリサイズの紙片をふるいにかけないとアレルギーの原因になる
などの問題もある点、注意が必要です。
広葉樹チップ
シラカバやマツなどの樹木を細かくチップ状にしたもので、
吸水性に優れ、保温効果も消臭作用もあります。
おすすめは、上の商品のような広葉樹タイプのチップです!
アレルギーの原因になるホコリが出にくいので、
アレルギーや呼吸器疾患へのリスクが減らせます♪
ただし、広葉樹チップでもアレルギーが出る子はいますので、
その点は注意が必要です(ダメなら紙製を選ぶ)。
土
元々、野生下のハムスターは土を掘って巣穴を作って生活をしているため、
ハムスターに適しており、
掘ることでストレス解消にもなる理想的な床材です。
ただ、臭いは出やすく、掃除や土の管理が簡単ではないので、
上級者向けの床材になります。
おすすめは、上の商品で、こちらはバクテリアによる消臭作用が
あるものなので、臭いは出にくいですね♪
ただ、アレルギーが出にくいとありますが、
クチコミをみると出ている子もいるので、
心配の場合は使うのは控えた方がいいですね。
これには気を付けて!注意が必要な床材
床材の種類は様々ですが、
その中にも注意が必要なものもあります!
見ていきましょう!
綿
保温性に大変優れているので、
床材より冬場の巣材として使えますが、
普通の綿(手芸用などの人のもの)は指や足、
爪に引っ掛かりやすく、
絡まって大ケガをすることがあります!
ハムスター用のものは、絡まることがないよう細かく繊維を
カットしてあるので、使う場合は必ず、
ハムスター専用のもの(「カット済み」とかかれているもの)を
使いましょう!
関連記事:ハムスターのケージに綿を入れるのは危険!?代わりになるものは?
ティッシュ
こちらも綿と同様、爪に引っ掛かりやすく、
ハムスターが細かく割くとホコリがでやすいので
呼吸器疾患やアレルギーを引き起こす可能性があります。
特にティッシュは、頬袋に入ると引っ付いてしまい、
炎症やケガの元になりますのであまりおすすめはできません。
実際、これらのものを主に巣材として使われている方もいて、
「今まで問題が起きたことはない」という意見もあるため、
「絶対に使ってはダメ!」とは言えません。
ただ、ケガやアレルギーを引き起こすリスクがあるので、
ハムスターを初めて飼う方や
不安が残る方は使わないことを強くおすすめします!
関連記事:ハムスターの床材や巣材にティッシュがダメな理由は?
布
これも爪が引っ掛かりやすいうえ、ほつれた糸屑などが足や手に絡まり、
知らず知らずのうちに骨折や壊死の原因になります。
うちのハムスターも、ケガはしませんでしたが、
脱走をしようとしてカーテンに上った際に、
爪がひっかかり、一瞬、宙ぶらりんになってしまったことがあるので、
個人的にも布はおすすめしません!
牧草
ロングタイプだと目を突っついて
ケガや結膜炎になるリスクが高いので、
使う場合はカットタイプのものを使いましょう!
あまり吸水性や消臭性はないので、
床材より巣材として使う方がいいですね♪
ただし、カットタイプでもケガのリスクはゼロではありませんので、
気になる方は避けた方が良いでしょう。
関連記事:ハムスターはチモシーなどの牧草を食べるの?床材としてはアリ?
針葉樹のチップ
お値段が安いのですが、ホコリが大変舞いやすいので、
アレルギーや呼吸器疾患を引き起こす可能性がありますし、
ホコリが舞って掃除がしにくいので、個人的にはおすすめしません!
アレルギーと床材について ~ペットショップで学んだこと~
数年前、ペットショップ店員だった時、
商品の在庫置き場の一画に、
店頭には出せない子達をお世話しているスペースがありました。
最終的には、全ての子に素敵な里親さんが決まったのですが、
そのうちの一匹がパールのジャンガリアンで、
重度のアレルギー体質の子でした。
床材は紙以外だと、すぐに毛のほとんどが抜け落ちてしまう子で、
毎日、床材にする紙をシュレッダーにかけて換えていました。
まだ、床材がアレルギーだとわかる前は、
次の日きたら顔の一部分にしか毛がなく、
ピンク色の体でほんとに可哀想で・・・。
肌が露出しているので、そのぶん脂も出ており、
臭いがほんとにすごかったのもあるので、
なるべくアレルギーにならないような配慮は
床材にも必要だと考えます。
対策してからは、半年ぐらいでようやく毛が生え揃いましたね!
ほんとにこの時は嬉しかった♪
この時の出来事で、私はアレルギーがなるべく出にくい床材を
選ぶようになりましたね。
まとめ
今回は、ハムスターの床材についてみていきましたが、
いかがでしょうか?
主に、自分がお薦めするもの中心でご紹介しておりますが、
検索するとまだまだたくさん種類はあるので
是非自分に合うものを選ぶといいですね♪
ではまとめです!
- 床材には、保温・清潔さ・足裏の保護・用具の固定の役割があり、
時として巣材にもなり得る。 - おすすめの床材として紙、広葉樹チップ、土があり、それぞれ特徴がある。
広葉樹チップ > 紙 > 土 の順で扱いやすい。土は上級者向け。 - 綿・ティッシュ・布は手足や爪に引っかかりやすく、
それが原因で大けがをする可能性があるので非推奨。 - 牧草はカットタイプを使い、目に刺さるリスクを下げる。
床材よりも巣材向き。 - 針葉樹チップは安価だが、
呼吸器疾患やアレルギーを引き起こすのでおすすめしない。
飼い始めたばかりだと、ペットショップで使っていたものを
使っているかもしれません。
これを変えたい場合には、
1~2週間かけて床材を少しずつ変えていくと
ハムスターの負担が減らせ、うまくいきますよ!
ぜひ参考にしてみてください♪
関連記事:ハムスターの床材の適量や交換時期は?床材無しはアリ?
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