ハムスターのケージの正しい掃除の仕方とは?頻度はどのくらい?
ハムスターを室内で放し飼いにしたり、
リードでつないで外で飼っているなんて人はいませんよね?
ハムスターなどの小動物は犬猫と違って、
室内の小さなケージで飼うことがほとんどです。
お散歩に出してもらう時を除けば、
一生のほとんどの時間をケージの中で過ごすのですから、
ハムスターにとってケージ内の環境は、
のびのび安心して過ごせる快適なものでなければなりません。
「よし!愛しのハムちゃんのために、ケージを毎日ピカピカに磨くぞー!」
それ、とってもとっても愛は感じるのですが、
「大きな勘違い」なんです!どうしてでしょう?
というわけで今回は、
「ハムスターのケージの掃除方法とその注意点」
を紹介していきます。
目次
1.ハムスターのお家って?
お掃除についてお話しする前に、
ハムスターが自分の家でどんな風に過ごしているかを
知っておいたほうが良いでしょう。
もともと野生のハムスターは地面に穴を掘り、
地中にトンネル状の巣穴を作ってそこで生活します。
その巣穴の中にはいくつかの部屋があり
「ここは食糧庫!こっちは寝床!あっちはトイレ!」
などと、自分で明確にその部屋割を決めて生活しています。
性格の違いで程度の差はあれど、キレイ好きなんですね。
なんなら飼い主より几帳面でキレイ好きな場合もあるでしょう。
(我が家が良い例です…)
ペット化したハムスターにもその習性は残っていますので、
愛ハムの行動をしっかり観察していれば
ケージの中でも自分で場所を決めて、食糧を貯めておいたり、
トイレにしたりしていることがわかります。
そんなキレイ好きなハムスターのお家のお掃除は
一体どうやってしてあげたらいいのでしょうか?
2.どうやって掃除する?
先ほどお話しした通り、ハムスターはキレイ好きで
ケージの中全体を汚すということは滅多にありません。
それを考慮して、お掃除していきましょう!
普段の掃除は汚れたところだけ
ケージ内の様子を毎日チェックして、
汚れている部分だけキレイにしてあげます。
チェックすべきは
- トイレの汚れ
- 生野菜の食べ残し
- 飼育小物の極端な汚れ
といったところでしょうか。
トイレを設置していれば、トイレ砂の汚れた部分を交換します。
設置していなければ、どこで用を足しているか観察して
その部分の床材を取り除き、新しい床材を足してあげます。
関連記事:綿?新聞紙?ハムスターの巣材(床材)のおすすめはコレ!
生野菜を与えた場合、食べ残しがあると
腐敗したり、床材を湿らせたりと不衛生になりますので、
残っていたら取り除きましょう。
また、与えた食べ物や飲み水がこぼれて
ケージ内の小物が汚れている場合があるので、
そういう場合は濡れた布で汚れを拭きとってあげましょう。
稀に、本当にごく稀にですが、
「エサは別のところに隠して、エサ皿はトイレにしちゃうぞ☆」
なんてユーモアたっぷりのおちゃめさんもいますので、
不衛生な箇所がないかきちんとチェックしてあげてくださいね。
大掃除もほどほどに
一目でわかる汚れは毎日掃除しますが、
ケージ全体の大掃除は、一ヵ月に一回程度、
次のような手順でしていきます。
①ハムスターを出す
専用のキャリーや予備のケージに、
使用していた床材を少し入れてハムスターを移しておきます。
②ケージ内の小物を出してキレイにする
巣箱や回し車、食器などの小物をキレイにします。
軽い汚れであれば濡れた布でふき取る程度でOKです。
汚れがひどい場合水洗いしますが、木製品や陶器など水がしみこむものは
洗った後しっかり乾燥させることをお忘れなく!
③床材のキレイな部分をとっておく
床材全部を汚してはいないと思いますので、
キレイな部分はお掃除後また使います。
④汚れた床材を捨て、ケージをキレイにする
残った床材を捨てて、ケージを水拭きします。
汚れがこびりついているとか、極端な汚れがあれば
水洗いしますが、水分を残さないようしっかり乾燥させます。
⑤再利用する床材と新しい床材を混ぜてケージに入れる
新旧合わせてちょうど良い量にしてケージに入れます。
全体がしっかり混ざるようにしてあげてください。
⑥小物を戻す
水気が残っていないか確認して小物を戻します。
模様替えはせず、もともとあった場所に戻してあげましょう。
⑦ハムスターを帰す
お掃除完了しました。おかえりなさい。
以上、ハムスターのケージの基本的な掃除の流れをご紹介しました。
ここまで読んできて、
- 水洗いしたほうがきれいになるんじゃない?
- 床材だって全部新しいのに変えたほうが気持ちいいよね?
- せっかく掃除したんだから気分転換に模様替えしてあげたいのに…
といった意見の方もいるのではないかと
私は予想しているのですが、あなたはどうだったでしょう?
次ではこれらの疑問についての回答と
お掃除する際の注意点をお話ししていきます!
3.ピッカピカは落ち着かないんです!
「ハムスターはキレイ好きなんだから、
お家だってじゃぶじゃぶ水で洗ってピカピカにして
あげたほうがいいじゃないか!」
そうですね、ここまでのお話だとそう思うのが普通です。
しかし、ハムスターは縄張り意識の強い動物で
自分のテリトリーには自分のニオイをつけて、縄張りを主張します。
それは自分の巣の中も例外ではありません。
家の中にもしっかり自分のニオイをつけて、
居心地よく、安心できる空間を作り上げているはずです。
ある日突然ニオイが全くなくなったら…
それはもう「パニック」でしかありません。
ですから、適度にニオイが残るよう
- 床材は一度に全部交換しない
- 小物やケージは過度に洗わない
ということを守ってお掃除してあげましょう。
また、寝床やトイレの場所が急に変わると混乱しますし、
ケージ自体についたその場所のニオイの違いで
ストレスになることがありますので、
模様替えも極力しないようにしましょう。
上記のようなNGお掃除をしちゃったことがある飼い主さんは、
家に戻したハムスターが「狂ったように走り回る姿」を
見たことがあるかと思います。
自分の家ではないみたいで、落ち着かなかったんでしょうね。
お掃除後のお家でもストレスなく
リラックスしてすごせるよう、気を配ってあげましょう。
関連記事:下痢?ハゲ?ハムスターのストレス症状と解消法はコレ!
さらに、お掃除する時間帯にも注意が必要です。
ハムスターは夜行性で、
夕方から朝方にかけて活動し、日中は寝ていますので、
お掃除するのはハムスターが起きている時間帯にしましょう。
かえってストレスになりますので
無理矢理起こして…なんてことはしないで下さいね。
4.まとめ:キレイにしすぎないようにしましょう!
今回は、ハムスターのケージのお掃除方法について
ご紹介しました。
たかがお掃除、されどお掃除!奥が深いですね。
では、まとめていきましょう!
- 普段は汚れたところだけ(毎日)
- 大掃除でもキレイにしすぎない(一ヵ月に一回程度)
■お掃除の注意点
- 床材は一度に全部交換しない
- 小物やケージは過度に洗わない
- 小物の配置はそのままで!
- ハムスターが起きている時間帯に!
誰だって自分の家ではリラックスしたいもの。
ハムスターだって同じはずです。
上手にお掃除して快適に過ごせる空間を作ってあげれば、
ハムちゃんもあなたに心を許し、
素の表情を見せてくれること間違いなしです!
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