ハムスターの飼育に関しての知識や悩みの答えなど、飼い主目線でご紹介します!

ハムスターのおしりトラブル!生理現象?それとも病気?

ハムスターを飼育する上で、飼い主を悩ませる怪我や病気。

特に病気は予防や発見する事が難しく、
治療が遅れてしまう事も少なくありません。

ですが目に見えて異変が分かる箇所がいくつかあり、
その1つがおしりのトラブルです。

「ハムスターのおしりの異変には危険がいっぱい!」

といっても病気を心配しなくてもいい症状もあり、
病気とそうでないものの見分けは難しくなっています。

今回はどんな症状に注意が必要で
どんな症状は心配いらないのか、細かく説明していきます!

おしり付近から現れる白い塊

特にオスのハムスターから見つかる事が多い白い塊。

正確にはおしっこを出す生殖器から出ています。

初めて見ると心配になると思いますが、
これは精子なので心配する必要はありません。

メスの場合も発情期に臭腺から分泌液を出しており、
それが白く固まってしまう事があります。

メスは臭腺がお尻の近くにあり、
「おしりから出ているのでは」と心配する方がいますが、

こちらの場合も生理現象なので
特に心配する必要はありません。

ただし下腹部がふくらんでいたり、
毎日のように症状がみられる場合は

子宮蓄膿症の可能性があるので注意が必要です。

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オスのハムスターで注意が必要な症状

ここからは生理現象ではなく、
注意が必要な病気を紹介していきます。

もし該当する症状がある場合は
すぐに病院へ連れて行ってあげてください!

精巣炎

ゴールデンハムスターのオスといえば、
見てすぐにオスだと分かる立派なタマタマ(睾丸)です。

ところがその大事なタマタマがピンク色になったりして、
腫れあがってしまう事があります。

これは精巣炎という病気の場合が多く、
原因はホルモンの影響もありますが、

床にこすったりしてできた傷から
炎症を起こす事もあります。

病院での治療としては
薬で炎症を抑える方法が使われています。

また、ジャンガリアンハムスターなどの場合は
触診して確かめてもらいます。

精巣腫瘍

同じ症状でも高齢の場合は
腫瘍化している可能性があります。

精巣炎と違い、触った感じがいびつだと腫瘍を疑い、
注射針で差して細胞を調べる事になります。

治療法についてですが、
先ほど書いた通り高齢のハムスターに多く、

手術の麻酔のリスクを考え、抗がん剤を使った
内科療法も勧められる事が多いですね。

メスのハムスターで注意が必要な症状

続いてメスのハムスターに多い病気の症状を紹介します。

メスの場合はオスに比べて命に関わるものが多く、
気づいた時はすぐに病院へ行くことをおすすめします。

膣脱

病名からしてなんとなく想像は付くと思いますが、
膣脱とはその名の通り膣が反転して突出する病気です。

普通なら体の中にあるものが外に出ているわけですから、
かじったり擦ったりして傷をつけると大変です。

そうなると出血したり炎症を起こしたりしてしまうので、
薬で炎症を抑える必要があります。

とにかく見た目が思わずギョッとするほど痛々しいので、
気づいたらすぐに病院へ連れて行ってあげてくださいね。

子宮蓄膿症

お腹が張っていたり、
外陰部からの膿や出血がある場合は

子宮蓄膿症の可能性があります。

他にも多飲多尿の症状が良くみられるので、
不自然なほど水を飲んでいたりおしっこが多い場合は

注意深く観察し、
少しでも心配であれば病院で診てもらいましょう。

子宮蓄膿症を放って置くと膿が子宮に溜まってしまい、

胸部を圧迫されて低酸素状態になり、
呼吸困難を起こしてしまったりする事があります。

治療としてはエコーやレントゲンで検査し、
子宮蓄膿症と判断した場合は

開腹手術で子宮を摘出する事になります。

ですが高齢の場合は手術に対するリスクが大きいので、
抗生物質の投与を進められるケースが多いですね。

性別や年齢に関係なく危険な病気

最後に性別や年齢に関係なく、
いつ症状が出てもおかしくない病気を紹介します。

即病院での診察が必要な症状なので、
特に注意してください!

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下痢

ここまで紹介してきた病気に比べると
大したことのない症状に聞こえるかもしれませんが、

ハムスターにとって下痢は命に関わる問題です。

大げさでも何でもなく、
ハムスターは下痢で簡単に命を落としてしまいます。

もしおしりがフンで汚れていたり、
フンがいたるところの床材について汚れている場合は

高確率で下痢です。

決して下痢だからと甘く考えずに
命に関わる問題だと思って病院で診てもらってください!

腸重積

下痢が続く場合に疑われるのが腸重積です。

腸重積とは腸管の中に腸管が入り込んでしまう病気で
人間を含めた他の動物でもなる怖い病気です。

初期症状が食欲不振や体重の減少と、
見た目ではなかなか気付く事が出来ず、

気づいた時にはかなり重症な
肛門から腸が出ている事の多い病気です
(こちらもとても痛々しいです)。

腸が肛門から出る状態まで症状が進むと
数日で死んでしまいます。

腸が壊死している場合はどす黒くなってしまい、
大きいフンが付いているだけに見える事があるので

おしりにフンが付いているように見える時は
必ず確認してあげてください。

主な治療法は開腹手術での治療になります。

まとめ

今回は、ハムスターのお尻に現れる症状や病気について
ご紹介しました。

それでは最後にまとめていきましょう!

■心配のない症状(白い塊)

  • オス:精液
  • メス:臭腺から出る分泌液(頻繁に見られる場合は注意!)

■オスの病気

  • 精巣炎
  • 精巣腫瘍

■メスの病気

  • 膣脱
  • 子宮蓄膿症

■性別に関係なく注意が必要な病気

  • 下痢
  • 腸重積

おしりが汚れている主な原因をご紹介しましたが、
お尻が汚れていると、基本的に病気の可能性が高いです。

ハムスターの健康チェックをする際は、
おしりもしっかり確認してあげてくださいね。

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