ハムスターに散歩は必要?散歩時間や頻度はどのくらいがいいの?
飼育ケースの中を、ちょこまかとせわしなく動き回るハムスター。
「もっと広い場所でのびのび過ごさせてあげたい」
「いつもケージの中でかわいそう。自然の中で日光浴させてあげたいなあ」
そんな風に思う人も多いのではないでしょうか?
今回は、ハムスターの散歩と部屋んぽについて、
その方法や注意点をご紹介します!
目次
ハムスターは散歩をするの?
そもそも、ハムスターは散歩をする動物なのでしょうか?
野生のハムスターの場合を見てみましょう!
広い場所は落ち着かない
野生のハムスターは、
土の中に穴を掘ってそこで暮らしています。
狭く薄暗い巣穴の中が、
一番落ち着けて安心出来る場所なんですね。
そのハムスターが外に出るタイミングは2回!
自分のテリトリー(縄張り)を確認する時と、
食料を調達する時だけなのです。
命懸けで縄張り確認をする
夜行性なので基本的に昼間は出歩きませんし、
夜も天敵に襲われる危険をかいくぐりながら外へ出る訳ですね。
まさに命懸け!
のんびりと散歩を楽しむ余裕はないかも知れません…。
正しい散歩の仕方と注意点
「でもでも…どうしても散歩をさせたい!」
そんなワガママな飼い主さんの為に、(笑)
正しい散歩の方法をお教えしましょう!
野生のハムスターにおいての縄張りの確認は命懸けとはいえ、
ペットのハムスターにもその探索意欲や本能は残っています。
飼い主がしっかり管理してあげれば
ハムちゃんにとっても良い刺激になると言えるでしょう。
散歩決まった場所で行う
「えっ…色々な場所で散歩させた方が、
ハムスターにとっても新鮮なんじゃ?」
私達人間の場合なら、もちろんそれでOKなのですが…
ハムスターの場合はちょっと違うんです(汗)
慣れない場所はストレスに!
野生のハムスターは、巣穴から15メートルほどが縄張りの範囲。
つまり、飼われているハムスターでは、
普段飼育ケースが置かれているひと部屋ぐらいで十分なのです。
その部屋の中で繰り返し散歩をさせる事で、
縄張り認識、確認出来てハムスターの本能も満たされスッキリ♪
最近では、そのような散歩を「部屋んぽ」と呼んでいるようです!
時間を決めて行う
散歩の時間は、短すぎても長すぎても
ハムスターにはストレスです。
また、動物は基本的に規則正しい生活の繰り返しです。
飼い主の都合で、散歩が朝になったり夜になったりするのは
あまり好ましくありません。
毎日決まった時間に、30分~1時間程度散歩させましょう。
一度散歩をすると、そこが縄張りになる
人間側の気まぐれで、散歩したりしなかったりだと、
ハムスターはとてもストレスを感じます。
一度散歩させた場所に自分のニオイをつけるので
出来れば毎日同じ場所を散歩させ、縄張りの見回りをさせてあげましょう。
逆に色々な場所に飼育ケースを置いたり、
毎回違う場所で散歩をさせるのはNG!
囲いを作り、その中で放す
部屋の中で散歩をさせる際は、
囲いを作ってその中で放すようにしましょう。
そのまま部屋に放してしまうと…
- 家具の隙間に入り込み見失う
- うっかりドアに挟んでしまう
- 踏んでしまう
などの危険性が!
囲いはダンボールを使うと作りやすく、
ボロボロになっても交換しやすいのでオススメ!
囲いの作り方は簡単で、
- 同じ位の大きさのダンボールを何個か用意する
- それぞれ箱の状態を崩してからサイドを1か所切る
- ガムテープなどで他のダンボールと繋げる
以上で完成です!
普段使わない時は、折りたたんで
ベッドの下や家具の隙間にしまえるので便利です!
乗り越えて逃げてしまわないように、
ある程度高さを出して作りましょう。
簡単に用意したい場合は、
大きめの段ボール箱や衣装ケースを使っても良いですね♪
お金がかかっても良いならこのような商品を使うのもアリです。
ジョイントして増やせば散歩スペースとして理想的!
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空き箱や巣箱、砂場を置いてあげる
せっかく作った散歩スペースにも、何一つ物が置いてなければ
縄張りチェックや探索などの本能を満たせません。
ハムスターが匂いを付けやすく、探索したくなるような物を
できるだけ多く用意してあげましょう。
お菓子の空き箱を利用するといいですね。
ひと手間加えて、仕切りを作ってあげるとベター。
また、ペットボトルに穴を空けるなどして、
ケージには置けないサイズの大きな砂場を用意するのもオススメ!
さらに、これらの中にひまわりの種など、
ささやかな楽しみを潜ませておくと、
ハムスターの探索欲も満たされることでしょう。
関連記事:ハムスターの遊び道具のカンタンな作り方!
家具の隙間は塞ぎ、コード類は片付けておく
囲いが段ボールなどの紙製の場合、
ちょっと目を離した隙に囲いを噛みちぎって脱走する事も!
散歩中のハムスターから目を離さないのが基本ですが、
万が一脱走してしまっても大丈夫なように部屋を整理しておきましょう。
家具の隙間は、新聞紙を丸めたものや段ボールなどで塞ぐ
(ハムスターにボロボロにされてしまったら、速やかに交換する)。
コード類はハムスターがかじってしまうと感電のおそれがあるので、
届かない場所にしまうか…
噛んで破られる心配のない頑丈な素材のカバーを付けます。
対策無しで部屋に開放してしまうと・・・
私が昔飼っていたハムスターの話ですが…
知識不足から、部屋に直接放して散歩させていたんですね。
ハムスターはいつの間にか本棚の本の隙間に入り込んでいて、
(しかも見つけづらい奥に(笑)、しばらく探し回りました!
本と本の間にうまい事収まって、
まんざらでもない感じに見えましたが…
結構重さのある本だったので、発見した時は焦りましたよ~!
ハムスターの小さい体には、
辞典のような重く大きな本は脅威でしかありませんからね…(汗)
後は、当たり前ですが脱走防止の為に、
窓やドアも閉めておきましょう!
首輪やリードはNG!
たまに、ハムスターに首輪をつけてリードで
つなぎ散歩させてる人がいますが…
実はとっても危ないんです!
ハムスターの体は首輪に適さない
ハムスターは体が柔らかいので、犬などと違い、
首輪がかっちりとはまらず、すぐに外れてしまいます。
屋外で逃走して見失ってしまったら、見つけるのはとても難しいですし、
自動車や歩行者、猫やカラスなど危険が盛り沢山!
命に関わる事にも…!?
だからといって外れないようにきつくはめると、
窒息のおそれや…最悪の場合、骨折して亡くなるケースも!
首輪を付けたハムスターが肩に乗ったり、
木に登らせたり…イメージする分にはとても可愛らしいんですけどね。
大切なハムスターの命には変えられません。
首輪やリードは絶対に使わないようにしましょう!
関連記事:ハムスターに首輪(リード)やハーネスをつけてお散歩できる?
無理に散歩させる必要はない?
先にもお話したように、ハムスターは犬などのように
「散歩を楽しむ」訳ではありません。
ハムスターの習性を知らないまま、安易に散歩させてしまうと…
ハムスターにストレスを与えてしまうかも!?
隠れる場所が無いと不安
多くのハムスターは、飼育ケースから急に広い場所に出してあげると、
やたらちょこまかと走り回ります。
「広い場所に出されて、喜んでいるんだな~、良かった良かった♪」
…そうではないんですよ~!(汗)
身を隠し、落ち着ける場所を探してテンパってるんです!
ハムスターにとって、だだっ広い場所は落ち着かない場所のひとつ。
身を隠す事が出来ないと、
「鳥などの天敵に襲われるかも知れない!」
という野生の本能が騒ぐんですね。
なので、囲いやダンボールの中などの散歩スペースには、
必ず空き箱や巣箱をいくつか置いてあげましょう。
慣れて来れば、散歩中でも落ち着いて過ごすようになります。
広さのある飼育ケースなら、散歩は不要
広くて清潔な飼育ケースに体のサイズに合った巣箱、
適度に運動出来る回し車などがあれば、
無理に散歩をさせなくても大丈夫!
十分な広さがある飼育ケースなら、
その中が縄張りになりますし、散歩時の危険も回避出来ます。
直射日光に当てないこと
「今日は暖かいから、たまには日向ぼっこをさせてあげよう♪」
日向ぼっこ、気持ちいいですよね~!
私も大好きです♪
でも…実はハムスターは日向ぼっこが苦手って、
知ってました?
昼間の日差しを怖がる
もともと夜行性で、薄暗い巣穴で生活をしているハムスターは
昼間の強い日差しが苦手。
無理に日差しの下に飼育ケースを置くと、
ハムスターが不安になるばかりか、暑い時期は熱中症の危険があります。
外の空気を入れてあげる際は
半日陰~日陰で、穏やかな天候の時に15分など時間を決めて、
飼育ケースごと出してあげるか、
窓を開けて窓際に置いてあげましょう。
まとめ
今回は、ハムスターの散歩について、
その方法や注意点をご紹介しました。
以下はまとめになります!
- ハムスターにとって、狭く薄暗い巣穴の中が一番落ち着けて安心出来る場所。
- ハムスターにとっての散歩とは、
危険が無いかどうか縄張りをチェックし、自分のニオイを付ける為のもの。 - 部屋んぽさせる際は、高さのある丈夫な囲いを用意するか、
大きめの段ボール箱や衣装ケースを使用する。 - 広い場所に放す際は、慣れるまでサイズの合った落ち着ける巣箱を
一緒に用意してあげると良い。 - 毎日決まった時間に、30分~1時間程度散歩させるのが理想的。
- 一度部屋んぽをしたらその場所を縄張りと認識するので、
同じ場所で行うように。 - 首輪やリードは重大な事故につながる可能性があるので、
絶対に使わない。 - 広さのある飼育ケースなら、無理に散歩をさせなくても大丈夫。
- 直射日光に当てない(日光浴は良くない)。
空気の入れ換えの際は、時間を決めて半日陰~日陰に飼育ケースごと置く。
ハムスターは臆病な子もいれば、
好奇心旺盛な子もいます。
お迎えしたハムスターの性格にあった方法を見つけて、
飼い主さんも一緒に散歩を楽しんでみて下さいね♪
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