ハムスターの妊娠期間はどの位?妊娠中の行動や特徴、見分け方は?
ハムスターは繁殖が容易なので、
お見合いのタイミングさえ合えば
素人でも自宅で子ハムを見ることができます。
ですが、いくら簡単に繁殖するとは言っても、
飼い主さんがきちんとした知識を持っていた方が安心です。
今回は、
- 「ハムスターの赤ちゃんて、交尾後どのくらいで産まれてくるの?」
- 「交尾はしたけどこの子妊娠してるのかな?」
など、ハムスターの繁殖初心者が抱く疑問を解決できるよう、
ハムスターの妊娠について解説していきます!
目次
ハムスターの妊娠期間と出産回数は?
人間の女性は、赤ちゃんを
十月十日お腹で育てると言いますよね。
妊娠期間は生物によって異なり、
- 犬や猫 : 約2ヵ月
- ニホンザル : 約6ヵ月
- キリン : 約15ヵ月
- ゾウ : 約21~28ヵ月
とみんな違います。
ゾウなんか一回の妊娠で約2年ですよ!
10ヵ月ですらしんどいのに、本当頭が下がります。
では、ハムスターの赤ちゃんは
どのくらいの期間を経て産まれてくるのでしょうか?
ハムスターの妊娠期間は?
ハムスターの妊娠期間は、
- ゴールデンハムスター : 15~18日
- ドワーフハムスター : 18~20日
と短く、交尾後ひと月も待たずに
赤ちゃんが誕生します。
そのことを知らずにお見合い後のんびりしていると、
「いつの間にか赤ちゃんが産まれていた!」
なんてことになりかねません。
お見合いが成功したら、すぐに飼い主は、
ハムスターが安心して出産できるよう
環境を整えてあげることが大切です。
一生に何回出産できる?
「そんなに妊娠期間が短いのならば、
一生のうちに出産できる回数もかなり多いのでは?」
と思われるかもしれませんが、実はそうでもないのです。
ハムスターの平均寿命は約2年ほどで、
安全に出産できるのは
生後3ヵ月から1歳くらいまでと言われています。
また、体への負担が大きいため
母ハムの健康のことを考えるならば、
連続妊娠は避けなければなりません。
次の妊娠は離乳後1ヵ月を経過してから、
つまり、出産から次の出産までを3ヵ月弱と考えると、
一生のうちに出産できる回数は、
3回が限度ということになります。
ハムスターの妊娠中の変化は?
人間の場合妊娠すると
食べ物の好みが変わったり、やたら眠くなるなど、
様々な兆候が現れることが多いですよね。
ハムスターでも、特徴的な行動や体の変化で
妊娠の有無を見分けることができます。
妊娠中に起こるハムスターの変化について
代表的なものを6つご紹介します。
1、お腹が大きくなる
当然のことですが、赤ちゃんが育ってくるにつれて
お腹が大きくなってきます。
妊娠10日を過ぎると急激に体重が増え、
明らかにお腹が大きくなっているのがわかります。
我が家のハムが9匹出産した時にはお腹が大きくなりすぎて、
すっかり体の形が変わってしまい、
何の生き物かわからないほどでした(笑)
2、乳首が目立ち始める
普段は毛に覆われていて見えない乳首ですが、
出産が近くなってくると目立つようになります。
出産前から、授乳のための準備が
整ってきているということですね。
3、気が荒くなる
「今まで噛みついたことのないおとなしい子だったのに
急に噛むようになった!」
なんていうのも妊娠の兆候の一つです。
妊娠中のメスはデリケートです。
妊娠の可能性があるときはお世話は最低限にして、
そっとしておいてあげましょう。
4、巣材をたくさん集める
普段から巣材を集めて
巣作りをしているハムちゃんはいますが、
妊娠するとそれが顕著になります。
赤ちゃんを育てるベッドを作るため
見つけた巣材をせっせと巣に運び、出産に備えるのです。
5、落ち着きがなくなる
出産間近になると毛づくろいを頻繁にするようになり、
落ち着きもなくなります。
「なんだかせわしないな」と感じたら
もうすぐ出産するのかもしれませんね。
6、発情しない
妊娠中のメスは発情しません。
発情していないメスをオスと会わせても
ただケンカになるだけですから、
妊娠の可能性がある場合は
お見合いはさせないようにしましょう。
妊娠中はここに注意!
愛ハムの妊娠中には、
飼い主さんが注意してあげるべきことがあります。
ここでは簡単に4つ紹介しておきます。
1、静かに過ごさせてあげよう
もともと静かな場所で過ごさせるべきハムスターですが、
妊娠中はいつにも増して神経質になっています。
お世話はエサと水の交換だけにして、
できるだけ人間の存在を感じさせないようにします。
静かに落ち着いて過ごさせるため、
回し車やお散歩もしばらく我慢させましょう。
お掃除も最低限にして、
大掃除は子育てが一段落するまではしない方が良いですね。
2、エサはいつもより多めに入れよう
赤ちゃんをお腹で育てるために、
極端に多くの栄養は必要ありませんが、
やはりいつもと同じ食事量というわけにはいきません。
いつものペレットと野菜を通常より多めに与える程度でも
必要な栄養をバランスよく摂ることができます。
できれば野菜は
緑黄色野菜にすると良いでしょう。
また、ゆで卵やにぼしなど、
普段与えている動物性たんぱく質があれば
いつもより多めに与えます。
3、巣材をたくさん準備してあげよう
前述の通り、ハムスターは妊娠すると、
赤ちゃんにとって快適な巣にするため
巣材をたくさん持ち帰ります。
満足のいく巣にできるよう
ケージにはたくさんの巣材を入れてあげましょう。
4、妊娠中のメスは単独飼育を
もともと多頭飼いには向かないハムスターですが、
妊娠中のメスは普段よりさらに攻撃的になるので、
オスをかみ殺してしまうこともあります。
ジャンガリアンハムスターの場合、
小さいころから同じケージで飼育されている夫婦であれば
協力して子育てをすることもあります。
ですが、連続妊娠の可能性や
オスが子育ての邪魔になってしまう場合を考えれば、
共同生活をさせるのは避けるべきでしょう。
交尾が済んだら必ずオスメスは別々にし、
赤ちゃんが離乳するまでは接触させない方が安心です。
お腹が大きいのに赤ちゃんが産まれない?
「お見合いにも成功してお腹も大きくなっていたのに
赤ちゃんが産まれなかった!」
という場合は、『偽妊娠(想像妊娠)』だったのかもしれません。
偽妊娠とは、妊娠していないのに
メスのお腹が大きくなったり、
巣材を集めて盛んに巣作りをしたり、
まるで妊娠しているかのような兆候が現れることです。
偽妊娠の場合も、
体や行動の変化は妊娠中と同じように起こり、
外から見ただけではわかりません。
本当の妊娠と偽妊娠は見分けることが難しいので、
通常の妊娠期間を過ぎるまでは
妊娠していたのか偽妊娠だったのかはわからないのです。
交尾後1ヵ月を経過しても
赤ちゃんが産まれた様子がなければ、
もう一度お見合いさせることを考えましょう。
まとめ:“母子ともに健康”のために
今回は、ハムスターの妊娠についてご紹介しました。
ではまとめていきます!
■ハムスターの妊娠期間と出産回数は?
- 妊娠期間:
ゴールデンハムスター/15~18日
ドワーフハムスター/18~20日 - 好ましいのは、生後3ヵ月から1歳までの間に3回まで
(出産から次の出産まで3ヵ月弱空ける)
■妊娠中の変化は?
- お腹が大きくなる
- 乳首が目立ち始める
- 気が荒くなる
- 落ち着きがなくなる
- 巣材をたくさん集める
- 発情しない
■妊娠中の注意は?
- 静かに過ごさせる
- エサはいつもより多めに
- 巣材をたくさん与える
- オスメスは一緒に飼わない
■ハムスターも偽妊娠する!
- 偽妊娠(想像妊娠)とは、妊娠していないのに
まるで妊娠しているかのような兆候が現れること - 本当の妊娠と偽妊娠は見分けることが難しい
ハムスターは私たち人間よりも
はるかに妊娠期間が短く、ほとんどの出産が安産です。
それでも妊娠中メスが感じるストレスや
出産・育児による体への負担は大きく、
飼い主の配慮は必要不可欠なのです。
母ハムの健康を損なうことなく、元気な子ハムが産まれるよう
飼い主さんは陰で支えてあげましょう!
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