ハムスターの飼育に関しての知識や悩みの答えなど、飼い主目線でご紹介します!

ハムスターの低体温症の症状とは?応急処置と回復後の注意点は?

低体温症?なハムスター

あなたは寒さの厳しい季節、朝に目が覚めても

「布団から出ずにずっと眠っていたい!!」

なんて思うこと、ありませんか?

しかしハムスターにそんなことが起こってしまったら、
それは命に関わる大変危険な状態なのです。

今回は、ハムスターの低体温症についてのお話です。

1.低体温症って、どういう状態?

ハムスターは人間と同じく恒温動物なので、

その体は、周囲の温度が高くても低くても関係なく、
一定の体温を保てるようにできています。

ですが、寒暖の差が激しかったり、暑さ寒さが続いたり、

または体調が悪い時などは、体温の調節ができず、
適正な体温が維持できなくなります。

寒い時に体温の維持ができなくなると
体温が下がって低体温症になってしまいます。

ハムスターの低体温症がさらにひどくなると

生きているのか死んでいるのかも分からない状態(疑似冬眠)
陥ってしまう場合もあるのです。

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 関連記事:ハムスターが冷たく、固くなった!原因や対処法は?

2.ハムスターの低体温症の症状は?

では、低体温症になったハムスターには
どのような症状が現れるのでしょうか?

体が硬直して動かない

低体温症を起こしている時は
目をつぶって丸まっていることがほとんどなので、

一目見ただけだと、「眠っているのかな」と思えます。

しかし、音を立てても、揺らしても、触っても、
何をしても動きません。

体温が下がる

ハムスターの平熱は37℃くらいなので、
我々が触るとほんわか温かく感じます。

しかし低体温症になったハムスターの体温は

10℃ほどまで下がっているので、
石かと思うほど冷たくなっています。

呼吸・脈拍数が少なくなる

ぐったりして呼吸・脈拍数が極端に少なくなります。

呼吸にいたっては、一分間に数回ほどになりますから、

じっくり注意深く観察しなければ
息をしているのかすら分からない状態といえます。


以上のように、低体温症になったハムスターは
一見まるで死んでしまったかと思うほど衰弱した状態になっているのです。

3.気が付いたらすぐに処置を!

元気なジャンガリアン

ハムスターが低体温症になっていたら、
一刻も早く処置をしましょう。

症状が出てから処置するまでにかかる時間が短いほど、
回復する確率は高くなります。

低体温症になっているということは
すでにかなりの体力を消耗していますから、

もちろんすぐ動物病院に連れていく必要があります。

しかし病院に到着するまで時間がかかったり、
病院についてもすぐに診てもらえる状況でないなど、

診察までに時間を要する場合もあるでしょう。

そういった場合は、飼い主さんの応急処置
大切なハムスターの命を救うことになるのです。

では、ハムスターが低体温症になってしまったら
どのように応急処置をすれば良いのでしょうか?

もしものときのため、
正しい処置の方法を覚えておきましょう!

人間の手で温める

ゆっくりと体を温めます。

最適なのは人間の温かい手です。

手にハムスターをのせ、
反対の手で優しく包んで温めてあげたり、

そのまま着ている服の中に入れて、
体温で温めてあげても良いでしょう。

ペットヒーターで温める

ペットヒーターで体を温める方法もありますが、
使用する際には、布を巻くなどして熱くなりすぎないよう調節しましょう。

使い捨てカイロも同じように使えます。

この方法を用いる場合は、
布やカイロ本体をハムスターがかじらないよう
見守っておく必要があります。

以上のように、ゆっくりと温めてあげます。

くれぐれも慌ててコタツに入れたり、
ストーブにあてたりするのはやめましょう。

急激に温めると心臓に負担がかかってしまいます。

上手くいけば30分~1時間ほどで動き出します。

低体温症になっている時は、
同時に低血糖にもなっていますから

完全に目が覚めたら
砂糖を溶かしたぬるま湯をなめさせましょう。

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4.回復後も注意が必要です

低体温症になっても、軽度でかつ処置が早ければ、
以前のように元気になる可能性は十分にあります。

しかし応急処置で回復したからといって、油断は禁物です。

低体温症になったハムスターは、
体力の消耗が激しく、内臓にもかなりの負担がかかっています。

また状態が悪化するということも考えられますから、
動物病院で獣医師にしっかり診てもらい、

数日は注意深く観察するようにしてください。

 関連記事:ハムスターの適温や温度管理とは?夏と冬は要注意!

5.まとめ:再発しないようしっかり対策を!

今回のテーマは、ハムスターの低体温症についてでした。

最後に、まとめていきましょう。

■ハムスターの低体温症とは?

  • 体温維持ができず、体温が下がって衰弱する
  • 体温・呼吸・脈拍が低下し動かない

■気づいたらすぐに処置を!

  • 急激に温めず、とにかくゆっくり体を温める
  • 温かい人間の手で温めるのが理想
  • ヒーター・カイロを使用する際は過熱に注意する

■回復後も注意!

  • 回復したと思っても、必ず獣医師に診てもらう
  • 数日間は要観察

ハムスターの低体温症は、
飼い主の環境管理がしっかりしていれば防ぐことができます。

冬の寒さはエアコン暖房器具
ペットヒーターなどで対策しましょう!

日本には四季があり、気温差が激しい気候です。

それぞれの季節に合わせて環境管理をし、
ハムスターにとって快適な環境を維持してあげて下さい。

愛ハムの命と健康を守ることができるのは
飼い主である貴方だけなのですから。。

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