ハムスターの飼育に関しての知識や悩みの答えなど、飼い主目線でご紹介します!

ハムスターのミルワームの管理・飼育方法は?成虫もエサにできる?

ハムスターのミルワームの飼育・管理方法は?

ハムスターにとってタンパク質の宝庫「ミルワーム」!!

ハムスターを飼うまでは
聞いたこともなかった方が多いと思います。

ミルワームは生き物なので、
エサとして管理する方法、想像もつきませんよね!

今回は、ミルワームの管理や飼育の仕方について
ご紹介していきます。

ハムスターに与えるミルワームの状態は?

ハムスターに与えるには、幼虫が良いです!

「野生では成虫を食べる」との声もありますが、
蛹(さなぎ)や成虫は、外骨格が硬くなっていますし、

栄養価がさほど変わらない(成虫はむしろ劣る)ならば、
柔らかく消化の良い幼虫がベストです。

またミルワームのリンとカルシウムのバランスが整うまでには、
飼育してから1週間以上の期間が必要なので、

ハムスターに与えるのは期間経過後の幼虫が理想です!

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ミルワーム購入したらまずは

ミルワームを購入した際には、

  1. そのまま幼虫をハムスターに与えたいのか
  2. ミルワームを繁殖させたいのか

を決めておく必要があります。

どちらかの目的によってどうすればいいのかは、
後ほどご説明します。

ミルワームとは?

「ミルワーム」とは、
ゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫のことを言います。

甲虫とは、クワガタやカブトムシ、カミキリムシやゲンゴロウなどを
想像いただければ何となく分かると思います。

成長過程

通常、販売されているミルワームは幼虫です。

幼虫から蛹、蛹から成虫と成長し、
成長した成虫は卵を産みます。

その卵が孵化し幼虫になるこれが繰り返されます。

成長期間

幼虫は4ヶ月程度の間に
10数回の脱皮を繰り返して蛹(さなぎ)となります。

蛹になると、だいたい1週間から2週間成虫となり、
成虫が産卵したは、およそ1ヶ月後に孵化します。

ただしこの期間に関してはあくまで目安で、

ミルワームの置かれている気温が暖かかければ暖かいほど、
ミルワームの密集度が低ければ低いほど、

成長のスピードは大変早まります。

ハムスターに与えたい(幼虫状態を保ちたい)場合

ミルワームはだいたい冷蔵状態で販売されています。

冷蔵している理由は、常温で飼育していると
どんどん成長してしまうミルワームの特性
からです。

  • ハムスターに与える頻度から持て余す可能性が高い
  • 幼虫が脱皮した直後の白く柔らかい状態を狙っている

そういった場合には、冷蔵保存で総数や成長を
コントロールすることが必要です。

冷蔵で保存

必要数以外は買ってきた容器のままで良いので、
冷蔵庫で保存することをお勧めします。

冷蔵庫で保管するとミルワームは仮死状態になり、
成長を食い止めることができます。

冷蔵保存の注意点

あくまで仮死状態なので、
完全密封してしまうとミルワームは死んでしまいます。

また長期的に保存は可能ではありますが限度があります。

実体験上、3ヶ月間の保存は問題ありませんでしたが、
それ以上の場合は、冷蔵状態を解いた後、

ミルワームが動きを取り戻す、つまり生きているかを
ご自身で判断する必要があります。

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繁殖させたい場合の飼育

ミルワームをハムスターのエサとして購入し続けなくてすむように、
繁殖・飼育したい方もいらっしゃるかと思います。

飼育する際に用意しておくと良いものは、

  1. 高さのあるツルツルとした容器3個
    昆虫ケースで充分)
  2. 料理用のふるい又はザル
  3. ミルワームのエサ兼床材
    パン粉ハムスターの食べ残しの餌
    カルシウムの豊富な野菜、またはカルシウムの粉末で代用)

です。

昆虫ケースの例としては、以下のような物です。

繁殖させたい数によって大きさを選ぶと良いでしょう。

仕込み作業

ミルワームの飼育を始める前に、仕込み作業をします!

エサ兼床材を入れる

ミルワームの購入時は、
小麦ふすまの中に入れられていることが多いですが、

ハムスターに与える前に、ミルワームの栄養状態を改善したいので、
より栄養の摂りやすいものに入れ替えます。

この際に与えるものにより、ミルワームの欠点
「リンとカルシウムのバランスが悪い」問題を改善します。

※ミルワームのリンとカルシウムのバランスが悪いと、
それを食べるハムスターがカルシウム不足に陥りやすいという問題があります。

用意した容器(昆虫ケースなど)に、
崩したパン粉ハムスターの残した餌を入れます。

これはミルワームのどの成長段階でも共通の床材となります。

また幼虫の時期のみ、カルシウム分の含まれた野菜(ほうれん草、小松菜など)や、
カルシウムの粉末を入れます。

カビや腐敗を防ぐため野菜を入れる際には水分をよく拭き取り
また、毎日入れ替えましょう

ミルワーム移し替え

昆虫ケースの中の新しく作った床材の上に、
必要数のミルワームを置きます。

幼虫なので、なるべく優しい接触で移し替えましょう。

ミルワームを成長させる

ミルワームを成長させるにあたって、
必要な知識や注意点をご紹介します!

適正温度

成長させたいミルワームは常温で飼育します。
暖かく、直射日光が当たらない場所が理想的です。

ミルワームの適正温度は10度〜25度ですが、

10度以上で成長をしますし、
15度から20度では繁殖がしやすくなります。

幼虫

幼虫から蛹になるためには、約4ヶ月をかけて
10数回の脱皮をします。

動きが鈍くなったり、硬くなりだしたら、蛹になる前触れ、
そこからおよそ1週間後には蛹となります。

蛹になったら

ミルワームが蛹になった場合は、
幼虫に食べられないよう別の容器に移してあげましょう。

(こちらの床材は共通の床材です)

成虫お目見え、そして産卵

蛹は1週間から2週間ほどで、成虫となります。

成虫となったら、成虫用の容器に移し変えてあげます。

(こちらの床材も共通の床材です)

成虫になってから1ヶ月程度で成虫は死んでしまいますが、

成虫が死んだ後の床材を見てみると
産み落とされた卵を確認することができます。

卵の管理

卵は、約1ヶ月間で孵化し、幼虫となります。

この間は温度と湿度の管理に気をつけ、じっと待ちます。

具体的には、ミルワームの適正温度である10度〜25度を保ち、

湿度に関しては、カビやダニの心配から、
床材がジメジメしない程度がいいです。

できるだけ風通しの良いところに置き、
日陰には置かないようにしましょう。

孵化したら後は幼虫からのサイクルと一緒です!

ミルワーム成長中の掃除

ハムスターはミルワームの成虫を食べるの?

ミルワームの飼育にも掃除は必要なのでしょうか?

簡単に見ていきましょう!

幼虫の時期

幼虫の頃は脱皮を繰り返すので掃除が必要です。

毎日の掃除としては、

  • 目視で確認できる範囲の脱皮した殻をとる
  • 野菜の入れ替え

の2点です。

あとは1週間に1回程度、ザルを使っての大掃除を行います。

手順としては床材と一緒にソッとザルに開け、
ザルを揺すりフンや古い床材脱皮殻、死体を取り除き、

ミルワームだけを新しく用意した床材の上に乗せます。

成虫の時期

成虫時に繁殖を望んでいる場合には、
掃除をすると卵を捨ててしまうので掃除はせず、

カビが生えないように風通しの良いところに置いたり、
汚れないように気を配ります。

まとめ

今回はハムスターに与えるミルワームの管理や飼育・繁殖方法について
ご紹介しました!

以下はまとめです。

■ハムスターに与えるミルワーム

  • 幼虫期がベスト(蛹・成虫はエサとして不向き)
  • リンとカルシウムのバランス不良を補うため、
    カルシウム分の含んだ野菜を与えて1週間程度飼育したものが望ましい

■冷蔵保存について

  • 繁殖目的でなければ、必要数以外は冷蔵保存
  • 冷蔵保存時は密封しない

■飼育方法

  • ミルワームのエサ兼床材はパン粉ハムスターのエサの食べ残し
  • 適正温度は10度〜25度
  • 幼虫期の床材にのみ、カルシウムを配慮する
  • 成長段階ごとに容器を変える

■掃除について

  • 幼虫時は毎日こまめな掃除週に1回総入れ替え
  • カルシウム分として入れた野菜は毎日交換
  • 成虫時は卵を捨ててしまうので掃除しない

幼虫の管理なんて、難しいように感じるかもしれませんが・・・

神経質にならずともポイントを押さえて入れば、
ミルワームの管理・飼育は難しくありません。

大量繁殖させないためにも、
すぐにエサとして与えない分は、基本的に冷蔵保存です!

良いミルワームを育て、ハムスターにも喜んでもらいましょう!

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