ハムスターの飼育に関しての知識や悩みの答えなど、飼い主目線でご紹介します!

【ハムスターの老後】エサや水、ケージ環境の注意点は?

ハムスターの老後の注意点

ハムスターの平均寿命は約2年と言われています。

1歳半をこえると、もう老後と言えますね。

そして歳をとるにつれて、体に様々な変化が起こってきます。

飼い主はその変化に合わせて
お世話の仕方を変える必要があります。

今回は、ハムスターの老後のお世話についてのお話です。

1.食事内容は歯の状態に応じて変えましょう

ハムスターの歯は一生伸び続けますが、

歳をとると歯が弱くなったり、かみ合わせが悪くなったり、
時には抜けてしまうこともあります。

そうなると、今まで食べていた同じ餌を与えるというわけには
いかなくなってしまいますね。

では、症状別に与えるべき餌について見ていきましょう。

問題なく食べられる場合

今までの餌で問題なく食べられているのであれば、
そのまま同じものを食べさせても構いません。

ペレットと野菜を、バランス良く与えましょう。

より老化した体のことを考えるのであれば、
低脂肪、低タンパクの老ハム用ペレットに切り替えるのも良いですね。

ただし、いきなり全面的に切り替えると
なかなか食べてくれませんので、徐々に切り替えるようにします。

歯が悪い/抜けてしまった

歯が悪くなってしまったり、
気の毒なことに歯が抜けてしまった子には、

歯を使わなくても食べられるものを与える必要が出てきます。

ペレットを細かく砕いたり、水を含ませ柔らかくするなど、
食べやすくして与えましょう。

全く噛むことができないような子には、
ペット用の流動食ミルクを利用しましょう!

思うように噛めなくなると、食べられるものが限られてしまうので、
栄養バランスが心配になってきます。

どういったものを食べさせれば良いか、
一度医師に相談するとなお安心ですね♪

食欲がない

食べにくいから食べたくなくなるのか、
歯の状態が悪くなると、食欲が落ちる子が出てきます。

単に老化の症状として食欲が落ちるという場合もあります。

いつもの餌でも、ふやかしても食べないということであれば
好物を少し食べさせて食欲を増進させる方法もあります。

しかし、「好物しか食べなくなってしまった!」
なんてことにならないように、与えすぎには注意しましょう。

ただし、超高齢で全く食欲がなくなってしまったという子には、

栄養バランスよりも、精神的に満たされることを重視して、
食べたがるものを食べさせたい
という考え方もあるでしょう。

全く何も食べられない状態よりは、何かしら食べたほうが良いはずですが、
その場合はかかりつけ医に相談する必要があるでしょう。

最終的にどうするかは、飼い主の判断にゆだねられます。

愛ハムの幸せをよく考えて決めましょう。

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2.ケージ環境は程良くバリアフリーに

老化が進むと、五感の衰えが見られたり、
体の自由が利かなくなることが増えます。

 関連記事:ハムスターは老化するとどんな症状・変化が出てくるの?

そういった衰えに合わせて、ケージ内の環境も
不自由なところがないよう整えてあげる必要が出てきます。

高すぎる段差はNG

お皿に乗るハムスター

筋力の低下や足のふらつきなど、
老化とともに運動能力の低下がみられます。

段差に引っ掛かって転んだり、
高いところから落ちてケガをしないよう、

ケージ内の危険な箇所はなくすようにします。

ロフトがついたケージを使用していた場合は、

安全のためロフトは外し、もう少し段差の低い台やおもちゃなど、
遊びやすいものに替えてあげましょう。

深い餌皿を使っているならば、
少し床材に埋めて段差をなくす工夫をするといいですね。

床材は多すぎないように

寒くないようにと床材を入れすぎると、
足をとられて歩きにくくなってしまいます。

巣材として使わせたい場合は一ヵ所にまとめておくようにし、
ケージ全体がふかふかにならないようにしましょう。

回し車は使う時だけ設置!

老ハムは体力が落ちています。

感覚器官が衰え、体のバランスを保つのが
難しくなっている場合もあるでしょう。

そうすると、回し車を回しているうちに
転んだり落ちたりして、ケガをする危険性が出てきます。

そういう場合は回し車を常設せずに、
使う時間を決めて、設置するようにします。

使っている間は様子を見守るようにしましょう。

温度管理は徹底して!

ハムスターは恒温動物ですから、外気温に関係なく
その体は体温を一定に保つことができるようになっています。

しかし歳をとるとその機能、恒常性にも低下がみられ、
外気温の影響を受けやすくなるのです。

暑すぎたり寒すぎたりは体力を奪い、

時には熱中症や低体温症で命を落とす
なんてことになりかねません。

ハムスターにとっての一年は一生のうちの約半分ですから、

去年大丈夫だったからと、
一年前と同じ環境で飼育するのは大変危険です!!

ハムスターにとっての適温は20~25℃です。

温度管理には特に注意して、
ハムスターが快適に過ごせる環境を作ってあげて下さい。

 関連記事:ハムスターの適温や温度管理とは?夏と冬は要注意!

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3.老ハム扱いしすぎもダメなんです

  • 「うちのハムちゃん年寄りだから、
    柔らかいものを食べさせてあげよう~」
  • 「あ、ケージの中段差だらけだ!
    全部フラットにして、ハムちゃんに優しく~」

と思ったあなたにひとつお伝えしたいんですが、
それ、やりすぎないでくださいね。

食べられるなら食べさせて

歳をとっていても、硬い物を食べられる子はいます。

本当は食べられるのに、柔らかいものばかり食べさせてしまうと、
逆に、硬い物が食べられなくなってしまいます。

ハムスターによって衰え具合は変わってきますから、

我が子の様子をしっかり観察して、硬いペレットを
食べられているようなら食べさせましょう。

完全バリアフリーも老化を進める原因に

衰えてきているからと回し車を一切使わせなかったり、
ケージ内の段差を全くなくしてしまったりすると、

適度な運動の機会を奪うことになり、
かえって運動能力の低下を招くことになります。

これもまた、ハムスターの体の調子を見て、

その子に合わせたレベルのバリアフリー化
必要ということになるわけです。

4.まとめ:老化を補う環境づくりを!

今回は、ハムスターの老後の生活についてお話してきました。

読者の皆様は、自分のハムスターの老後について
考えることができたでしょうか?

では、まとめです!

■食事は食べやすい物を

  • 歯が悪い/抜けた子には柔らかくて食べやすいもの
  • 食欲がない子好物など食べられるものを利用する
  • 必要に応じて医師に相談を!

■ケージ内は適度なバリアフリー化を

  • 大きな段差は小さな段差に変更
  • 回し車時間を決めて設置する
  • 温度管理は徹底して!

■老ハム扱いしすぎて機会を奪わない!

  • 食べられるなら硬い物も食べさせて
  • 程よい運動も必要

歳をとると程度の差はあれど、
さまざまな能力の低下がみられます。

それは仕方のないことです。

ですから、老化により失われた能力を補えるように
お世話の仕方を変えていく必要があるのです。

同じ時間を共に過ごしてきた大事な家族の老後を
充実したものにしてあげられるといいですね!

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