ハムスターにかじり木は必要?かじらない場合もあるのはなぜ?
ハムスターを飼うときに色々と飼育用品を買うと思います。
ケージ、回し車、小屋など
今では「ハムスター用飼育セット」みたいなものもあり、
全部揃っているので初めて飼う方には便利ですよね♪
その中で、今回は「かじり木」というアイテムについて、
色々とご紹介していこうと思います!
目次
かじり木について学ぼう!
まず、「かじり木」は何のためにあるのか?
その役目をご紹介しましょう!
ハムスターの歯は延び続ける?
ハムスターがよく、ヒマワリの種をかじって
中身を出しているシーンってみかけませんか?
あの時使われている歯が「切歯」と呼ばれ、
これは一生伸び続ける歯です。
硬いものを「かじる」ことで削れます。
ハムスターの習性って?
この「切歯」を持っている哺乳類を「げっ歯類」と呼び、
ものを「かじる」習性があります。
ハムスターは「かじる」という習性によって
この伸び続ける歯を削っているんですね♪
かじり木の役目って?
その名の通り、ハムスターの
「切歯」を削るためにかじらせるアイテムになります!
また、「かじる」という習性を満たせるので
ストレス解消にも役立ちますね♪
かじり木はいる?いらない?
ここまでだと、かじり木は必要なイメージですが、
獣医さんやハムスターを飼ったことがある人によっては
「かじり木自体が不要である」という意見もあります。
かじり木が必要な理由、不要な理由とは何でしょうか?
それぞれ見ていきましょう!
必要な理由
- ハムスターによっては切り歯が伸びる速度が早く、
硬いペレットを食べるだけでは削るのに不十分である - 「かじる」のが特に好きなハムスターにとっては
ストレス解消のいいアイテム
不要な理由
- 硬いペレットを食べていれば十分削れるし、ストレス解消になる
- ハムスターの場合、切歯は歯ぎしりだけで削れるから必要ない
つまり、ハムスターにも個体差があって
かじり木が必要な子、不要な子がいるということですね!
実際、かじり木がなくても
無事一生を過ごしたハムスターも珍しくありません。
そのため、絶対に必要とは言えませんが、
高価な物ではないので、
「オモチャの1つとして入れてみてもいいのでは」と
個人的には思います♪
かじり木をかじらない!どうして?
かじり木は「かじる」ことをさせるためにあるアイテムですが、
実際ケージの中に置いてみても
- 「全くかじらない」
- 「かじり木だけかじらない」
ということがよく聞かれます。
以前、わたしはペットショップに勤めてましたが
ほんとにこの質問は多かったですね。
では、なぜかじらないのでしょうか?
その原因と解決策をご紹介します!
■環境が安心できない場合■
この場合、巣箱からほとんどでてこないタイプの
ハムスターに多いです。
ハムスターは捕食される動物なので、
落ちついた、安心な環境でないと
その場で「かじる」という行動ができません。
- 静かな場所で飼っているか?
- 人通りが多くないか?
- 床材がたっぷり敷かれているか
など、まずはハムスターが落ち着ける場所かどうか
確認しましょう!
◎解決策◎
このタイプのハムスターの場合、
落ち着ける環境を整えても用心深いので、
すぐに巣箱の外に設置してある
かじり木を使うことはほとんどありません。
おすすめとしては木製の巣箱です。
特に中が2部屋に別れているタイプだと、
中の仕切りの部分をかじりやすいです!
こちらはドワーフ向けですが、
ゴールデン用に大きいサイズのものもあります。
ペットショップの大半のハムスターたちも、
私が飼っていたハムスターもかじっていたので
大変かじりやすいのだと思います♪
小屋が汚れるので、
1か月に1、2度のペースでお手入れして、
それでも汚れが気になるようであれば
買い替えがおすすめです♪
■かじるものと認識してない場合■
この場合、かじり木の上に乗ったりしているハムスターに多いです。
ハムスターにも好みがありますので、
素材によってかじったり、
かじらなかったりすることは珍しくないのです。
そのため、近くにあってかじりやすい巣箱や回し車を
かじってしまうこともあります。
◎解決策◎
このタイプのハムスターの場合、かじり木の素材を変えて
好みのものを見つけてあげることがいいですね♪
おすすめは、味のついたオヤツ的なかじり木や
天然のリンゴやモモの枝のように匂いがするものなど、
嗅覚のいいハムスターに
興味を持ってもらえるアイテムです♪
■ストレスがたまっている場合■
この場合、今までかじり木をつかっていた子が突然使わなくなり、
巣箱や回し車をかじり始めたハムスターに多いです。
なにかのきっかけで、例えば
- かじり木に飽きた
- 住んでいる環境がつまらない
などのストレスが生まれ、
それを解消するために別の行動をとります。
人でも、ストレスがたまると、おいしいものを食べたり、運動したり、
ストレスの原因とは異なる行動をしますよね?
これがこのタイプのハムスターだと、
近くのものでかじりやすい巣箱や回し車を
「かじる」という行動に当てはまります。
◎解決策◎
このタイプのハムスターの場合、
「かじる」ということ以外の習性を満たしてあげることが一番です!
例えば、ケージを衣装ケースなどの
高さと広さがあるものにして、床材を深く敷くことで
「潜る」というハムスターの習性を満たしてあげるのも
ひとつの手です♪
関連記事:ハムスターの遊び道具のカンタンな作り方!
まとめ
今回は、ハムスターのかじり木についてご紹介しましたが、
いかがでしょうか?
まとめますと以下のようになります。
- かじり木はハムスターの切歯を削る役割と
ストレス解消の二つの役割がある - かじり木には必要・不要の両意見があり、
ハムスターの個体差で必要か・不要かを判断する
《かじり木をかじらない原因と解決策》
■原因
- 住んでいる環境が安心できない
→ 巣箱からほとんどでてこないタイプのハムスターに多い - かじるものとして認識していない
→ かじり木の上に乗っているタイプのハムスターに多い - ストレスがたまっている
→ かじり木を急にかじらなくなり、他のものを
かじるようになったタイプのハムスターに多い
■解決策
- ハムスターが落ち着く環境に整え、
木製の巣箱など、中に入りながら巣箱をかじれるものがおすすめ - ハムスターが興味をもつオヤツ系のかじり木や
匂いのある枝がおすすめ - 「かじる」以外のハムスターの習性、
例えば床材を深く敷いて「潜る」行動をさせるのがおすすめ
自分の飼っているハムスターがどのタイプかわからない時は、
やりやすい解決策から始めてみるといいですよ♪
自分の飼っているハムスターには、
- かじり木が必要なのか?
- いるのであればどんなものがいいのか?
ぜひ参考にしてみてください!
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