野生のハムスターの生息場所は?どんな巣に住んでるの?
ペットとして人気の高いハムスターたちは
野生では、いったいどこに住んでいるのでしょう?
そしてどんな巣で暮らしているのでしょう?
今回は、ジャンガリアン、キャンベル、ロボロフスキー、
そしてゴールデンの生息地と巣をご紹介します!
目次
ジャンガリアンハムスターの生息場所
ジャンガリアンハムスターは
中央アジアの半砂漠地帯に住んでいます。
どんな巣に住んでるの?
巣は住む地域によって違います。
カザフスタンでは、
地表から約1mのところに巣穴を作ります。
巣には、垂直方向に掘った入り口が4~6個ついていますよ!
ハカス共和国のコイバル草原では、自分で穴を掘らずに
マーモットなど他の動物が掘った巣の跡を巣にします。
キャンベルハムスターの生息場所
キャンベルハムスターは、モンゴル、中国東北部、
ロシアのバイカル湖東部の草原と半砂漠地帯に住んでいます。
どんな巣に住んでるの?
キャンベルハムスターの巣も、住む地域によって違います。
ロシアでは、地表から25~30cmの深さに
巣穴を作ります。
巣穴までは最長で1mの通路が水平方向に掘られています。
入り口は垂直穴で、4~6個作っていますよ。
中国北部のバルガ高原ではナキウサギの巣穴、
モンゴル高原ではスナネズミの巣穴の後を巣として使っているようです。
ロボロフスキーハムスターの生息場所
ロボロフスキーハムスターは、ゴビ砂漠の高原地帯と、
中国北部とモンゴルの国境の砂漠地帯に住んでいます。
どんな巣に住んでるの?
基本的には、ナキウサギやスナネズミが掘った穴を
巣にするのが大好きです。
自分で掘る場合は、50~150cmの真っ直ぐな通路を掘って、
その先に1つか2つの巣穴を作ります。
場合によっては、通路が分岐して、
第二の巣穴を作ることもありますよ!
ゴールデンハムスターの生息場所
ゴールデンハムスターは、シリアとトルコの国境地域の
2万平方キロメートルの狭い範囲に住んでいます。
特に北シリア・アレッポの人が多く住む地域に多く、
穀物畑などに住んでいます。
どんな巣に住んでるの?
シリアで行われた調査では、巣穴は地表から
36~106cmの深さにあり、平均で65cmの深さで
あることがわかっています。
また、通路を含めた巣の全長は9m以上にもなります。
ゴールデンハムスターのマメ知識
ゴールデンハムスターの生息地域である
シリアとトルコの国境地帯は、
長い間、軍事的な緊張状態が続いていて、
ハムスターの研究が進まない原因の一つになっています。
ハムスターの生活地域に人間が多く住むようになってからは、
生活の場所を奪われたり、
害獣として駆除されることもしばしばありました。
シリアのゴールデンハムスターは年々数が減っていて、
今ではIUCN(国際自然保護連合)によって、
危急種(ききゅうしゅ、Vulnerable species)に指定されているんですよ。
まとめ
今回は、野生のハムスターの生息場所や巣について
ご紹介しましたが、いかがでしたか?
以下はまとめです!
- 中央アジアの半砂漠地帯
- 巣穴は地表から約1m、入り口が4~6個
- もしくは、マーモットなどの巣を利用
■キャンベルハムスター
- モンゴル、中国東北部 ロシアのバイカル湖東部の草原と半砂漠地帯
- 巣穴は地表から25~30cm、通路1m、入り口が4~6個
- もしくは、ナキウサギやスナネズミの巣を利用
■ロボロフスキーハムスター
- ゴビ砂漠の高原地帯と、中国北部とモンゴルの国境の砂漠地帯
- 基本的には、ナキウサギやスナネズミが掘った穴を巣にするのが好き
- 自分で掘る場合は、50~150cmの通路の先に巣穴を作る
■ゴールデンハムスター
- シリアとトルコの国境地帯
- 巣穴は地表から36~106cm、通路9m以上!
ゴールデンハムスターは自分で巣を掘りますが、
小型のハムスターたちは、
他の動物の巣を利用するのが好きなようですね。
それにしても、かなり深くて長い巣を
作っていることがわかります。
家にいるハムスターが盛んに床材を掘るのも納得ですね!
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