ハムスターの飼い方.com

あなたは

「歯が痛んで食事も睡眠もままならず辛い！」

なんていう経験をしたことありませんか？

一旦歯が痛み始めると、何をするにも集中力を欠き、
仕事や勉強にも支障が出ますよね。

そんな時私たち人間は、歯医者に行きます。

「定期的に歯医者で検診を受けていれば、
こんな思いせずに済んだのに！」

という私の後悔は置いといて…

人間にとって虫歯や歯周病はごく身近にある疾患ですが、
立派な前歯を持つハムスターも、虫歯や歯周病になるのでしょうか？

今回は、ハムスターの虫歯・歯周病についてのお話です！

１．ハムスターも虫歯・歯周病になる？

答えは…「なる！」です。

主な症状をご紹介すると

• 食欲の低下
• よだれが垂れる
• 口から悪臭がする
• 歯茎から出血がある
• 目が飛び出している
• 顔が腫れる

などが挙げられます。

ハムスターの口の中は見ようとしなければ見えませんし、
かなり進行しなければ、基本的に見つけられません。

中でも怖いのが歯周炎

虫歯の原因は、炭水化物や甘いお菓子など、
糖分の多い食べ物です。

逆に言えば、飼い主さんが、原因となる食べ物を与えなければ、
虫歯になることはないということです。

そして虫歯よりも怖いのは、歯周炎です。

歯周炎は、歯茎が傷つき、
そこから歯周病菌に感染することで起こります。

ハムスターの歯の根はとても深く、目の近くまであります。

そのため、歯周炎を放置すると
症状は口腔内にとどまらず、

• 内耳炎/中耳炎/外耳炎
• 眼球の炎症
• 脳炎
• あごの腫瘍

などのさらなる病気を引き起こす可能性があるのです。

ハムスターは体が小さいので、進行具合によっては治療が難しく、
死に至るケースもあります。

２．どんな治療をするの？

治療法は病状によって変わってきますから、
進行の程度ごとに、治療法を見ていきましょう。

軽度の場合

症状が軽く、投薬で治せそうであれば、
適切な抗生物質を与え、炎症を抑えます。

歯茎に膿がたまっている場合

歯茎が膿んでしまっている時は、
切開して膿を取り除きます。

場合によっては、
抜歯が必要になることもあります。

目の奥に膿がたまっている場合

さらに炎症が進行し、
目の奥にまで膿がたまっている状態であれば、

残念ながら眼球を摘出した上で
膿を取り除く手術をしなくてはならなくなります。

しかしそんな病状であれば、
治療はかなり難しいと言えるでしょう。

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治療費に関しては、一般的な費用はだいたい5000円～です。

ただし、病院や病状、治療法によって異なり、
手術になった場合は万単位になる場合もあります。

３．予防できる？

日常のお世話では体の外側しか見えませんし、

「はい、あーんして」

と言ってもハムスターは
口を開けて中を見せてくれたりしません。

見えたとしても、素人には虫歯や歯周病と
判断するのは難しいですから、

罹らないよう予防するのが大切です。

虫歯予防

虫歯の場合は、
炭水化物や甘いお菓子を与えない事です。

特に人間のお菓子は糖分たっぷりで
ハムスターには危険なものがたくさんありますから、

虫歯だけでなく、肥満防止のためにも
絶対与えないようにしましょう！

歯周炎予防

歯周炎の場合は、
歯茎にできた傷から菌に感染しますから、

歯茎を傷つけないことが予防策になります。

多いのは、金網タイプのケージをかじることで
歯茎に傷ができるというケースです。

ですから、金網タイプのケージで飼育してる場合は、

ケージをかじらせない工夫をするか、
水槽タイプのケージに替えると良いでしょう。

定期的に健康診断を

他の病気の心配もありますから、
定期的に健康診断を受けると安心です。

その場合、歯科検診が通常の健康診断の内容に
含まれていない場合もありますので、

事前に動物病院で確認・相談して下さいね。

特に、甘い果物などをよく与えていたり、
金網をよく齧っていたりする子は、診ていただくようにしましょう！

４．まとめ：人もハムスターも歯が命

今回は、ハムスターと虫歯・歯周病について
ご紹介しました。

たかが虫歯～という気持ちで読み始めた方には、
なかなかハードな内容だったかもしれませんね。

では、まとめていきましょう！

■ハムスターも虫歯・歯周病になる！

症状は…

• 食欲の低下
• よだれが垂れる
• 口から悪臭がする
• 歯茎から出血がある
• 目が飛び出している
• 顔が腫れる

などが挙げられる。

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■中でも歯周炎に注意！

歯周炎が進行すると…

• 内耳炎・中耳炎・外耳炎
• 眼球の炎症
• 脳炎
• あごの腫瘍

などになり、死の危険も！！

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■治療方法は？

• 抗生物質による治療
• 切開して排膿
• 抜歯
• 眼球を摘出しての排膿

など病状に合わせた治療を行う。

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■予防法は？

• 虫歯　　…　糖分の多いものを与えない
• 歯周炎　…　歯茎に傷がつかないようにする
  (金網タイプのケージから水槽タイプに替える、
  ケージをかじらせないよう工夫する、など)

虫歯や歯周病で死に至ることもあるとは…
意外だったのではないでしょうか？

実はハムスターだけでなく人間でも、
歯周病菌が、口腔内だけでなく、

体中の様々な疾患の原因になることがわかっています。

歯は「食べる」という
生物の重要な生命活動に欠かせない存在です。

ハムスターの歯科検診と同時に、

飼い主であるあなたも歯科検診を受けることを習慣づけ、
共に健康な体を維持してはいかがでしょうか？