ハムスターの流動食の作り方と与え方・適量は?
「ハムスターの食欲がなんだか落ちている、、、。」
「それどころか全く食べない。」
さらに体重の変化も著しい時には、
本当に焦ってしまいますよね。
ハムスターの健康状態、命を守るためにも、
今までの食事とは異なる、ハムスターが食べやすいように
手を加えた「流動食」を与えなくてはならないことがあります。
とはいえ、実際にご自宅のハムスターが流動食を
必要としたことが無ければ、
「ハムスターの流動食」なんて聞いたことがない方もいますよね。
今回は、ハムスターに流動食が必要になった場合に役立つ、
流動食の作り方や与え方、適量についてご紹介いたします!
目次
ハムスターの流動食の必要性を判断
まず「食欲がない、元気がない。」と感じたら、
自己判断で流動食を始めるのではなく、
一度病院に連れて行き診察をしてもらいましょう。
適切な処置や処方を受けた上で、回復に向けて、
または衰弱防止として流動食のお世話をしてあげます。
老化で食欲がなくなっている場合以外に、
病気をしている時は食欲の改善のみを目標にしていても
元気にはなれないので、病院の受診は絶対です!
基本の流動食の作り方
基本の流動食の作り方の手順は、
- 今まで主食にしていたペレットを粉状になるまですりつぶす
- そこにお湯やミルクを入れる
- ハムスターの食べられる状態に応じた粘度まで溶く
となります。
ペレットを用いた上記の「基本の流動食」を作ったら、
そのまま与えても構いませんし、
ハムスターの反応を見て野菜を加えるのも有効です。
- 食いつきが悪いので、茹でかぼちゃペーストを追加
- 食べるので更にビタミン豊富な人参すりおろしを追加
ミルク使用の注意点
使用するミルクは、小動物用のペットミルク、
もしくはハムスター用のミルクを使用しましょう。
今までに小動物用のミルクを与えたことのない場合は
万が一ハムスターが下痢をしてしまう危険を避けるため、
上記のような主原料が穀物からできているハムスター用のミルクを
使用した方が安全と言えます。
また既に下痢気味であるハムスターの場合は、
ミルクの使用はせず、お湯で溶きほぐします。
何でもいいから食べて欲しい!時の流動食の作り方
絶食が続き、基本の流動食も口にしない時には、
まずは栄養バランスより食べることを優先させましょう!
- 小動物用ゼリーを砕いたもの
(下記『ミニマルサプリ ビタミンゼリー』など) - ハムスターが好きな野菜や果物のすりおろし・ペースト・汁
- 人間用豆腐をペーストにしたもの
- ミルクに蜂蜜を少し加えたもの
(上記[ミルク使用の注意点]を参照のこと)
などを試してみると良いでしょう。
流動食もダメ、もう何も食べない時の最後の手段
手を尽くしても流動食すら全く受け付けない時に、
医師と相談の上に与えられるものも1つをご紹介します。
- ブドウ糖粉末を30パーセントの濃度に薄めたもの
目薬の容器の様なスポイトなど、水滴で与えられるものを用いて、
3滴ほどを3時間から4時間間隔で与えます。
例としては以下のような物ですが、
動物用でなくとも、薬局に売っているものでも構いません。
ただし、くれぐれも濃度と量には気をつけましょう!
流動食の与え方
個体の状態によって与え方を変えます。
まだ餌自体には反応する状態
- 小さめのスプーン
餌の食いつきは悪くても、
匂いを嗅ぐなどの反応がある場合は、
流動食をスプーンにのせ、
口元まで持っていき自ら食べるように促します。
食べることが自力でできない状態
- シリンジ
(注射器の針をとった様なもの、動物病院で購入できることが多い)
体力が低下し、動くこと・食べることも辛そうな場合は
「保定」をして与えます。
ハムスターの「保定」としては
仰向けの状態にする保定の方が知っている方は多いですが、
極端に体力がない場合で仰向けにするのはストレスが強すぎる、
また誤飲にも繋がるので避けましょう。
この場合には「うつぶせの保定」を行います。
- ハムスターを手のひらに乗せる
- 親指と人差し指の間に、頭を出して優しく掴む
- 口にシリンジを入れ、流動食を流し込む
いっぺんに1回分を入れ込むのでは無く、
1回分を4回に分けて与えるつもりで、少しずつ入れてあげましょう。
流動食の適量、回数
- ゴールデンなど大型ハムスターは1回につき1cc
- 大型以外は1回につき0.5cc
を少しずつ与えます。
1日を通して計何回与えるかは、毎日ハムスターの体重を計り、
体重が減らない回数をあげる様にします。
最初は1日4回から始め、体重の変化を見て増やしましょう。
まとめ
今回は、ハムスターの流動食の作り方と与え方について
ご紹介しました。
では、まとめていきましょう!
- 粉末にしたペレットをお湯かミルクで溶く
- 下痢をしている場合は、ミルクではなくお湯を使う
■ペレット以外の流動食
- 小動物用ゼリーを砕いたもの
- ハムスターが好きな野菜や果物のすりおろし・ペースト・汁
- 人間用豆腐をペーストにしたもの
- ミルクに蜂蜜を少し加えたもの
■流動食を一切受け付けない時の最後の手段
- ブドウ糖粉末を30パーセントの濃度に薄めたものをスポイトで与える
■流動食の与え方
- 自力で食べられそうなら、スプーンで口元へ運ぶ
- 自力が無理なら「うつぶせの保定」をし、シリンジで与える
■流動食の適量・回数
- 大型ハムスターは1回につき1cc
- 大型以外は1回につき0.5cc
- 1日4回から、毎日体重を計り、体重が維持できる回数に増やしていく
注意点として、まずは病院へ行き、
その後の自宅ケアとして流動食を用いましょう。
正しく流動食を与えてあげることは、
ハムスターの健康に大きな手助けになります。
健康時と比べ、手をかけてあげなくてはなりませんが、
可愛いハムスターが元気を取り戻すために
出来る限りのお世話をしてあげましょう!
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