ハムスターの耳に耳垢・できものが!原因や病気の可能性は?
ハムスターの健康を良い状態で維持するには、
常日頃のお世話や、ハムスターの様子を
観察することが大事です。
ハムスターの様子を観察していて、
いつもと違う様子であったり、
以前はしなかったが最近目立つ行動を取る様になったら、
何らかの不調のサインかもしれません。
今回はハムスターの「耳」について、
気になる状態があった場合に
考えられる原因や対策・処置について
ご紹介していきます!
目次
ハムスターの耳のトラブルは、どんなものがある?
ハムスターが耳に抱えやすい主なトラブルは
- 耳垢たまり・怪我
- 外耳炎
- アレルギー
- 腫瘍
が挙げられます。
1つずつ見ていきましょう!
1、耳垢たまりや耳の怪我
ハムスターでも耳垢は出ますし、
ハムスターの耳は繊細で、怪我をしやすいです。
耳垢たまり
ふと見ると、
「ハムスターの耳が、耳垢の様なもので
蓋がされている!なにこれ!??」
と驚く方がいますが、
ハムスターも生き物なので耳垢は出ます。
ハムスターに耳掃除は必要?
通常は、耳掃除の必要はないです!
ハムスターが頻繁に行う毛づくろいの一環で、
ハムスターは器用にも自分の耳の中にも
足を入れて掃除をするので、
飼い主が耳掃除をしてあげる必要はありません。
ただ、怪我をしていたり、高齢のハムスターで
充分に毛づくろいができていない個体の場合、
耳の掃除も行えず、耳垢がたまりにたまり、
外から見ても、耳垢の存在を確認できることがあります。
耳垢を見つけたら、どうする?
中には、ピンセットなどを使い、
飼い主自ら耳垢を取り除く方もいる様ですが・・・。
ハムスターにとって耳はかなり繊細な部分なので、
病院で処置してもらうことをお勧めします!
耳垢じゃないかも、、、怪我してない?
また耳垢の様に見えていても、実は分泌物(組織液や膿)が
固まって耳に付着していることもあります。
分泌物が出る原因としては、
ハムスターが耳を怪我していることが考えられます。
ハムスターの耳の皮はとても薄いので、
何かに引っかかったり、少し強く掻いたり、
掻く頻度が多いと簡単に切れてしまいます。
ハムスターの耳の皮は切れやすい分、
軽く切れた程度であれば、
2〜3日でくっつき、治ることもわかっています。
(膿が出るほどに悪化してる場合は病院必須)
自然治癒させるのに大事なのは、怪我が治るまでは
細菌感染を起こさないようにすることです。
(例:トイレ、床材を清潔な状態に保つ)
「耳垢と思われるものを、取ってもらおうと病院に行ったら
実は炎症によって出た膿が固まったものだった」
というケースもありますので、
「耳垢かな?」と確認できるものがあるときには
やはり病院で取ってもらうことをお勧めします。
ちなみに、慣れている先生ならば、
あっという間に耳の異物を取り除いてくれるので、
飼い主が苦労してどうにか行うより、
ハムスターの負担も少なく済むでしょう。
2、外耳炎の原因・病状・処置
「外耳炎」はハムスターが、最もなりやすい耳の病気と
いっても良いほど、よく見かける病気です。
外耳炎って?原因は?
「外耳炎」は、耳の構造の1つ「外耳」が
炎症を起こす病気です。
主な原因は
- 目鼻の炎症が耳にまで広がった
- 耳赤が溜まっており細菌が繁殖した
- 怪我からの悪化
などです。
風邪や体調不良、または高齢のハムスターは
免疫力が下がっているので、
少しのことで感染や炎症を起こしやすくなっています。
加えて、他の箇所に炎症を起こしていたり、
耳垢がたまっていたりすると、
炎症の拡大や細菌感染もより発生しやすいです。
また、耳の怪我をほっておくことによっても
怪我から菌が入り炎症を起こすことがあります。
外耳炎の病状は?
主な病状としては
- 痒がる
- 嫌なニオイがする(膿のニオイ)
- 出血している
- 耳周りが脱毛している
などです。
特に特徴的な病状は「痒がる」です。
頻繁に耳を掻く姿が見られる時は
外耳炎である可能性が高いでしょう。
出血や脱毛は、強い痒みによって、
ハムスターが耳付近を掻くことで起こります。
外耳炎の治療はどんなことをするの?
外耳炎を治すためには、病院に行かなくてはなりません。
病院での処置は、点耳薬での治療が一般的です。
炎症止めとしての点耳薬ですが、
病状が重い場合には点耳薬の他に、
飲み薬の炎症止めと痒み止めを処方されることもあります。
3、アレルギー病状・処置
ハムスターが耳を痒がっているときには
まずは「外耳炎」を疑うのですが、
次の病状があるときには、アレルギーの可能性があります。
アレルギーの病状
アレルギーの場合の主な病状は
- 広範囲が皮膚まで赤くなっている
- くしゃみをしている
- 発疹が出ている
- 広範囲の脱毛
などです。
アレルギー反応を起こしている場合には、
一部というより、比較的広範囲での肌トラブルが
確認できることが多いです。
またアレルギー特有の状態としては
「くしゃみ」があげられます。
アレルギーの治療はどんなことをするの?
病院で、アレルギーの薬を処置してもらいます。
薬にて、現在の症状を一旦は落ちつかせることができます。
加え、アレルギーの場合はハムスターのケージ内の環境に
問題があることが考えられるので、
再発を防ぐためにもケージの
環境を整えてあげることが必要です。
(例:餌、掃除頻度、床材、ケージを置いている場所の見直し)
4、腫瘍
腫瘍には良性と悪性の腫瘍がありますが
ハムスターにできる腫瘍は悪性(癌)であることが多いです
悪性の腫瘍(癌)の治療法は、
- 手術をして切除する方法
- 抗がん剤を飲む方法
が主なものになります。
手術をする場合には、
- ハムスターの体力が持つか
- 麻酔のリスクに納得しているか
- 転移していたら切除しきれず、結局近いうちに
亡くなってしまう可能性もあることは理解しているか
など様々な面から考えて、
どうするか決める必要があります。
(手術費用は3万円前後)
また良性と言っても脂肪腫、膿瘍、乳頭腫など種類があり、
とりあえず様子を見る程度から、膿を吸い取る処置を行うもの、
手術が必要となるものまで様々あります。
カリフラワー状のできものができることが特徴的な乳頭腫は
患部を切り取る手術が必須の腫瘍です。
(手術費用は2万円前後)
まとめ
今回は、ハムスターの耳トラブルの原因や病気について
ご紹介しました。
それではまとめていきましょう!
■耳垢たまり
- 高齢など、充分に耳掃除ができない個体に起こる
- ほっておくと外耳炎の原因にもなる
- 素人には難しいので、耳垢取りは病院へ
■怪我
- ハムスターの耳は繊細なので、割と簡単に怪我をする
- 軽く切れただけなら2〜3日で治る
- 治るまでトイレや床材をこまめに掃除し、清潔な環境で過ごさせる
- なかなか治らない、またはすでに膿が出るなど、
悪化してる場合は病院へ
■外耳炎
- 外耳が感染などにより炎症を起こす病気
- 強い痒みにより、掻きすぎで体を傷つけてしまうこともある
- 病院に行き、点耳薬や飲み薬をもらう
■アレルギー
- 痒がる他に、湿疹やくしゃみなどが見られる時は
アレルギーの可能性も - 病院で薬をもらい病状を落ち着かせ、
再発防止に環境の見直しをする
■腫瘍
- 良性と悪性があるが、ほとんどの場合は悪性
- 抗がん剤と手術の選択が一般的だが、
ハムスターの体力など様々な面から検討が必要 - 良性でも乳頭腫の時には切除手術必須となる
耳のトラブルといっても、色々なことが考えられます。
ご自宅のハムスターの様子から判断し、
それぞれに合った処置をしてあげましょう!
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