ハムスターの飼い方.com

ハムスターに野菜をあげたことがあるという
飼い主さんは多いと思います。

生であげたり茹でたり、
または絶対にあげてはいけないものなど、

野菜と一言で言っても、
ハムスターに与えるときの注意点は様々です。

その中でも、ブログや本で賛否両論の“小松菜の与え方”について、
この記事でご紹介していきます！

小松菜はあげてもいいの？

小松菜はハムスターにあげても大丈夫な野菜です！

生であげればシャキシャキとした食感で
ハムスターに喜ばれる野菜の１つとして知られています。

しかし、積極的に与える、という行為は私は推奨しません。

その理由について、小松菜に含まれる成分とハムスターの特徴に
基づいてお話していきます。

野菜に含まれる硝酸

「小松菜が実は危険である」と言われてしまう理由が、
小松菜に含まれる硝酸[シュウ酸]です。

硝酸は肥料や自然界の土に含まれているので、
おのずと小松菜に限らず、野菜の成分に入ってきます。

ただ、野菜の中でも小松菜は硝酸の量が多いので、
よく取り上げられて話されることが多いです。

硝酸はそれ自体では有害ではありませんが、
生体内で消化されることによって、

発がん性を示すなどの、ハムスターや私たち生体にとって
有害物質になると言われています。

正しい与え方

ここからは、茹でた方がいいのかどうか、量はどのくらいがいいのか、
などについてご紹介します！

茹でると何がいいの？

「小松菜は茹でてから食べる」という話を
耳にしたことがある方は多いでしょう。

これは、茹でることで、
硝酸を30～45％減らすことができるからです。

ただ、水にさらす（茹でる）ことで、水溶性のビタミンが
失われるというデメリットもあります。

なので、

という考え方で、どちらで与えるか決めるといいでしょう。

茎はあげてもいいの？

茎も栄養がありますので、与えても問題ありません！

どのくらいの量がいいの？

小松菜は主食としてではなく、
たまにおやつとして少量を与えるくらいがいいでしょう。

毎日与えることは控えてください。

「やっぱり硝酸がいけないのかな…」と
思われる方が多いと思います。

もちろん、硝酸のこともありますが、
じつはもう一つ重大な理由があるのです！

次の項でご説明します。

カルシウムにも注意！

小松菜には多くのカルシウムが含まれています。

他の野菜よりもはるかに多く含まれているので、

人間だと骨粗しょう症やイライラしやすい人、
カルシウムが足りてない人におすすめされる野菜でもあります。

さらに、小松菜はビタミンや鉄、そしてカルシウムが多いので
私たちが食べるのには推奨される野菜になります。

しかし、ハムスターなどのげっ歯類にはおすすめされません。

なぜかというと、げっ歯類は尿中にカルシウムを排泄するので、
尿路結石ができやすいのです。

尿路結石の治療は主に手術になりますので、
注意したいですね。

他のおやつとの食べ合わせにも注意！

先ほどご紹介した尿路結石にならないよう、

カルシウムを多く含む食べ物は与えすぎないように
特に注意する必要があります。

小松菜のほか、ハムスターが大好きな煮干しやチーズも
該当しますので覚えておきましょう。

つまり、小松菜を与えているのが少量だとしても、
他に煮干しやチーズも与えている場合は、

カルシウムの過剰摂取になる可能性がある点、
気を付ける必要があるのです。

まとめ

今回は、ハムスターに小松菜を与えても大丈夫かどうかと、
与え方や注意点ついてご紹介しましたが、いかがでしたか？

以下はまとめです！

• 小松菜は生であげても大丈夫
• あげるときは少量を与える
• 茹でるとビタミンは減るが、硝酸を減らすことができる
• 小松菜を含め、チーズや煮干しなど、
  カルシウムを多く含む食べ物は与えすぎないように！

生で与えるかどうか、茹でて与えるかどうか、
これはハムスターの足りない栄養や嗜好性によるので

飼っているハムスターの状態を見て判断してくださいね。

どんなに栄養が豊富な食べ物でも
食べすぎは体に毒となることがあります。

当然、人間もハムスターも同じです。

ハムスターの体の特徴を考えて、
正しく食べ物をあげるようにしましょう！