ハムスターが太り過ぎ!肥満のリスクは?ダイエット方法はコレ!
まん丸モコモコの太っちょハムスターは
思わず顔が緩んでしまうほどカワイイですよね。
インターネット上でも人気があり、
写真や動画が数多く投稿されています。
でも、人間と同じでハムスターも肥満になると
病気のリスクが高まるって、ご存知でしたか?
今回は、ハムスターの肥満について、
そのリスクから解消法までご紹介していきます!
目次
1.肥満の基準は?
「肥満は危険?うちの子は大丈夫かしら?」
と思ったあなたに、肥満かどうかの判断基準について
ぜひ知っていただきたいと思います。
平均体重はどのくらい?
まずあなたが飼っているハムスターの
平均体重を把握しておきましょう。
主な三品種の平均体重
- ゴールデンハムスター:
オスは80~130g メスは90~150g - ジャンガリアンハムスター:
オスメス共に30~40g - ロボロフスキーハムスター:
オスメス共に15~30g
これはあくまで平均値ですが、
この範囲内であれば
肥満である可能性は低いと考えられます。
何gあったら肥満なの?
背の高い人、低い人、がっちり体型の人、きゃしゃな人など、
様々な体格の人間がいるように、
ハムスターにも体格の差があり、それぞれの適正体重があります。
生まれつき体が大きくて、
適正体重が平均を上回る子がいれば、
その逆のパターンもあるということです。
ですから「○○gあったら肥満です」という
はっきりした基準を設けることはできません。
どうやって肥満かどうか判断するの?
体重だけで肥満かどうか
判断をすることはできませんから、
お宅のハムちゃんの体型や毛艶など
見た目の特徴で見極めましょう。
- 体を伸ばした時にくびれがない
- 足の付け根にたるみがある
- 歩くときに擦れておなかの毛が薄くなっている
- 毛づくろいが十分にできず毛艶が悪い
以上のようなことが当てはまるようであれば、
お宅のハムちゃんは肥満かもしれません。
また、大人なのに毎日体重が増えている場合も
肥満の可能性があります。
2.こんな病気になる危険が!
「肥満は万病のもと」と言われるように、肥満は
- 脂肪肝
- 糖尿病
- 心臓病
- 高血圧
- 皮膚病
など様々な病気の原因になります。
他にも、体に熱がこもることで
熱中症になりやすくなったり、
普通の体型なら軽い捻挫程度で済むところが、
自分の体の重みのせいで
重度の骨折になってしまう場合もあるのです。
また、脂肪が邪魔して、
腫瘍ができていても気付けないなんていうことも!
これはもう、「太っている方がカワイイ!」
なんて言っていられないですよね!
3.ダイエットで変わろう!
「ウチの子肥満?一体どうしたらいいのーっ?」
・・・あきらめないで!
気付いた今が始めどき!
ダイエットで理想体型を目指しましょう♪
ダイエットの方法としては、運動と食事制限があります。
ケージを広くしたり、深めの砂場で穴掘りさせることで、
いくらか運動量を増やすことはできます。
ですが、ハムスターが自ら「ダイエットするぞーっ!」と
運動することはないですから、
食事内容を見直す方が、より効果が見込めると言えます。
ではお宅のハムちゃんのお食事を
見直していきましょう!
おやつをあげすぎない
喜ぶからと言って、ヒマワリの種やビスケットなどの
おやつを与えすぎていませんか?
ハムスターには基本的におやつは必要ありません。
特別な時のご褒美としてや食欲が落ちている時など以外は、
あまり与えないようにしましょう。
ダイエットタイプのペレットを与える
「おやつはあまりあげていないんだけど太っている」という
ハムちゃんには、ダイエットタイプのペレットがおすすめです。
粗タンパク、粗脂肪が多いと太りやすいです。
ペレットの成分表でチェックして、
ダイエットに適したペレットを選びましょう。
ダイエット用と書かれたものなら間違いないですね!
毎日体重を計る
毎日同じ時間に体重を計るのを
習慣にしましょう!
きちんと記録することで
ダイエットの効果が出ているかどうか、
また痩せる必要のないハムスターでも
病的な体重の増減がないかを確認することができます。
排泄物によっても体重は変化しますので、
一日二日の増減で一喜一憂せず、
長く続けていくことが大切です!
4.ダイエットの注意点
太っているからと言って、
やみくもに痩せさせるというのも良くありません。
ダイエットをさせる際には
いくつか注意すべき点がありますので、
ご紹介していきます!
ダイエットが必要な時期ですか?
ハムスターは生後三ヵ月までは急成長期で、
その後生後六ヵ月まで緩やかに成長を続けます。
この生後六ヵ月までの時期は
ハムスターにとっての成長期ですから、
ダイエットに適した時期とは言えません。
ペレットと野菜でバランスよく食事ができていれば、
特別ダイエットをする必要はないでしょう。
また、秋から冬にかけては寒さに備え、
一年のうちで最も脂肪をため込んでいる時期で、
それはある程度必要なことです。
この時期に痩せさせると
寒さに耐えられなくなる可能性がありますから、
ダイエットするなら寒い季節は避け、
暖かい季節にするのが理想です。
始める前に一度病院へ
「え、肥満なんかで病院に行くの?」
と疑問に思われるかもしれませんが、
ただの肥満と思っていたら、
「実は病気が潜んでいた!」
なんていう可能性もゼロではありません。
もし病気の心配のない肥満だったとしても
- どのような方法で
- どのくらいのペースで
- 何gまで体重を落としたら良いか
など、動物の詳しい知識を持った獣医さんに
ダイエットの方針を相談しておくと安心です。
急激に減らさないで
人間にとってはたったの数gでも、
体の小さなハムスターにとっては大きな変化です。
急激な減量は、体調不良を引き起こす危険がありますので、
長期的な目で見て、徐々に体重を落とすようにしましょう。
5.まとめ:かわいく健康に!
今回はハムスターの肥満とダイエットについて
ご紹介しました。
「え、うちの子ももしかしたら?」と
ドキッとした飼い主さんも
いらっしゃったのではないでしょうか?
では、まとめていきます!
- 平均体重内であれば肥満の可能性は低い
- 体重よりも身体的特徴で判断する
(体を伸ばした時にくびれがない、足の付け根にたるみがある
お腹の毛が薄くなっている、毛艶が悪いなど) - 大人のハムスターで毎日増量している場合も
■こんな病気のリスクが!
- 脂肪肝/糖尿病/心臓病/高血圧/皮膚病
- つきすぎた脂肪のせいで熱中症や重度の骨折に
- 太りすぎで腫瘍に気づけないことも
■どうやってやせる?
- 運動させる(ケージを広く/砂場で穴掘り など)
- 食事制限(おやつを減らす、ペレットの見直し)
- 毎日定時に体重測定を忘れずに!
■ダイエットの注意
- ダイエットは生後六ヵ月以降の暖かい時期に
- 始める前に一度病院に相談する
- 急激な減量は体調不良の原因にも
どんな動物にも適正体重があります。
健康でいるためにはそれぞれの適正体重を知り、
実際の体重を、それに近く維持するのが良しとされます。
ふとっちょハムちゃんは確かにカワイイです。
でも、太っていなくたって、カワイイはずです。
太っていることによる可愛さと健康とを、
天秤にかけてみて下さい!
自ずと答えが出るのではないでしょうか。
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