ハムスターがチョコを食べてしまったら?致死量や対処法は?
「ペットにチョコをあげては駄目!!」
ペットを飼ったことがある方は
聞いたことがあるのではないでしょうか?
私も今まで数種類のペットを飼いましたが、
どのペットの飼育本にも必ずと言っていいほど載っている
「食べさてはいけない食べ物!!」の代表格ですね。
しかし、なぜ食べさせてはいけないのでしょうか?
「中毒を起こすから・・・」
恥ずかしながら、
私もこのぐらいしか認識してないですね(^_^;)
なので、今日はみなさんと一緒に
ハムスターのチョコへの危険性について
色々と見ていきたいと思います!
目次
チョコってなぜあげてはいけないの?
チョコやカカオ豆に含まれる「テオブロミン」と呼ばれる
カフェインに似た化合物により、
中毒症状や最悪、
死に至る場合もあります!
ハムスターに限らず、人以外の動物は
この「テオブロミン」を代謝ができない、
または代謝に人よりも時間がかかる場合が多いため、
中毒症状を引き起こしやすいと言えます。
また、食べた量にもよりますが、
チョコ自体が脂肪と砂糖が多い食べ物でもあるので、
急性膵炎や糖尿病の原因にもなり得ます。
中毒以外にも糖尿病や急性膵炎の原因になるのは
よく考えればわかることなんですが、盲点でしたね(^_^;)
ハムスターは体が小さいので、少しの量でも
中毒や病気の原因になることは
しっかり認識して、注意をしなくちゃいけませんね!
中毒症状ってどんなの?
「テオブロミン」はカフェインと同じ作用があるため、
体全体が興奮状態になってしまいます!
そのため、摂取したときの中毒症状としては、
- 下痢
- 嘔吐
- 多尿
- ふらつき
- 息が荒くなる
- 痙攣
などがあります。
・・・正直、ハムスターの場合、
この中毒症状が見られた時点でかなり危ないです!
ハムスターなどの捕食される動物は
弱っているところを隠す本能がありますので、
明らかにこのような症状が目に見えて出てくるときは
末期症状の可能性が大なので、
「いつもと何かちがう」と感じたら
すぐに病院へ連れて行ってあげましょう!
どのくらいのチョコを食べると駄目なの?致死量は?
では、実際にチョコをどのくらい食べると
ハムスターにとっては危険なのでしょうか?
調べたところ、ハムスターの「テオブロミン」に対しての
致死量の値は確認できず、ほとんどが犬の値でしたので、
今回は、その犬の体重に対しての致死量の値から、
ハムスターの致死量を算出してみました!
ハムスターのテオブロミンによる致死量
ゴールデン・ジャンガリアン種の基本体重から
「テオブロミン」による危険値を、致死量も含め、
3段階に別けて算出しました!
ゴールデンハムスター
↓
痙攣 :5.1mg
↓
致死量 :8.5mg
ジャンガリアンハムスター
↓
痙攣 :1.8mg
↓
致死量 :3mg
次に、チョコに含まれる「テオブロミン」の量を
チョコの種類別で見ていきましょう!
チョコ1gに含まれるテオブロミン量
- 製菓用チョコ → 約15mg
- ココアパウダー → 約5~20mg
- ダークチョコ → 約5mg
- ミルクチョコ → 約2mg
- ホワイトチョコ → 約0.05mg
(参照:http://119.vc/illness/archives/150)
カカオの精製濃度が高いものほど
「テオブロミン」の値も高くなります。
板チョコひとかけらが5gと考えると、
ゴールデンでもジャンガリアンでも、
ミルクチョコひとかけらで十分、
致死量になってしまいますね!Σ(×_×;)!
反対に、意外とホワイトチョコに
「テオブロミン」が少ない値なのは初耳でした!
しかしこれはあくまで犬の体重と致死量の値を
参考にしたものなので、
ハムスターにそのまま当てはまるとは限りません!
体が小さいハムスターではたったひと口でも
中毒症状がでる可能性はありますので
あくまで目安として参考にしていただければと思います。
チョコを食べてしまった!対処法は?
では、実際にチョコを食べてしまった場合、
対処法はあるのでしょうか?
- 自宅でできることは?
- 病院での処置は?
見ていきましょう!
自宅でできる処置
犬がチョコを食べたときの対処法だと
「吐かせるために水を飲ます」などありますが、
ハムスターは犬のように吐くことができない動物
(食道などが細いので嘔吐をすると詰まる可能性がある)なので、
この対処法は使えないですね(^_^;)
チョコに含まれる「テオブロミン」が吸収され、
代謝ができないと中毒症状がでてくるので、
チョコを食べてしまった場合は、
できる限り早めに病院へ連れていく!
これが何よりの対処法ですね!!
必ず、ハムスターがしっかり診れる病院へ連れていけるように、
普段から病院を探しておくといいですよ♪
病院での処置
病院での処置も、チョコの中毒症状を
解毒する薬は存在しないので、
嘔吐を誘発する薬などを使うのが一般的ですが、
これは犬や猫の場合です。
嘔吐ができないハムスターでは胃洗浄などの
嘔吐を必要としない処置が必要となってきます!
・・・胃洗浄などの処置って
ほとんどが麻酔を必要とする処置なので、
体の小さいハムスターにとっては
目覚めない等などのリスクがかなりありますし、
この処置を行える病院も少ないでしょうね。
犬や猫が診れても、
小動物まで診れる病院はまだまだ少ないので(>_<)
これらを考えると、何よりの対処法は
「チョコは食べさせない!」
ということが一番の対処法なんですよね。
ハムスターにとってはチョコ=毒となりますので
本当に食べさせないように気を付けましょう!
まとめ
人間の食生活では考えられませんが、
チョコって恐いですね!Σ(×_×;)!
それに、よく調べてみると、
私も目から鱗のものが沢山あり、驚きました!
ではもう一回おさらいしてみましょう♪
- チョコに含まれる「テオブロミン」が代謝できないことで
人以外の動物では摂取することで中毒症状をおこす場合がある - 他にも体の小さいハムスターではチョコに含まれる
糖分や脂肪で急性膵炎や糖尿病の原因にもなり得る
■「テオブロミン」による中毒症状
- 下痢
- 嘔吐
- 多尿
- ふらつき
- 息が荒くなる
- 痙攣
■チョコ1gに含まれる「テオブロミン」量
- 製菓用チョコ
- ココアパウダー
- ダークチョコ
- ミルクチョコ
- ホワイトチョコ
の順で多い
■致死量と対処法
- ハムスターではミルク板チョコひとかけらで致死量に値するが、
個体差によってはひと口で中毒症状を引き起こす場合もある - 食べてしまったら、すぐに治療のできる病院へ行くこと!
(事前にハムスターを診られる病院を探しておくことが重要)
症状は食べてすぐ出るというよりは
数時間が経ってから出る場合が多いです。
「すぐに病院へ連れていけない」
「行ける範囲で診てくれる病院がない」
という方は
- どれくらいの量のチョコを食べたのか?
- 痙攣や致死量がでるほど食べていないか?
などを確認してできる限りのことをしてあげてください。
そう考えるとやはり信頼をできる獣医さんを
日頃から探しておくことが何よりの安心に繋がります!
これから飼う方はぜひ!
そのあたりも検討していただきたいです♪
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