ハムスターの飼育に関しての知識や悩みの答えなど、飼い主目線でご紹介します!

クロハラハムスターってどんなハムスター?生態は?ペットで飼える?

人に慣れた野生のクロハラハムスター

「クロハラハムスター」って知ってますか?

凶暴という噂もありますが、
ペットとして飼育できるって本当なんでしょうか?

ここでは、クロハラハムスターの生態や現状を、
動画と共に詳しくご紹介します!

大型だけど、やっぱりハムスターってかわいいです!

クロハラハムスターの特徴は?

ヨーロッパに住む唯一のハムスターで、
大型でモルモットくらいの大きさがあります。

お腹の毛が黒いことから「クロハラハムスター」と
呼ばれています。

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クロハラハムスターの生態は?

EUでは20年以上も前から保護動物に指定されていて、
絶滅を強く危惧されています。

そのため、保護活動と共に生態の研究も進んでいます!

ジャンガリアンやゴールデンなどの馴染み深いハムスターとは違いますが、
野性下でのハムスターの生態について知るには、とても良い情報です。

では、さっそく見ていきましょう!

冬眠について

冬眠の期間はなんと半年以上もあるんです!

8月の終わりになると地面に掘った巣穴で冬眠を始め、
3月の終わりくらいまで出てきません。

とは言っても、最初は毎日起きて蓄えた餌を食べています。

だんだん寝ている時間が長くなっていき、
本格的な冬眠に入ります。

冬眠用の蓄えは2~4kgが必要ですが、
十分な餌があっても、冬眠の間に体重が3分の2まで減ります。

十分な餌を集めておけなかったハムスターは、
残念ながら冬を乗り切れないのです。

縄張り・求愛・出産

3月の終わりに巣穴から出て活動を始め、
4月終わりから5月半ば頃が最初の恋の季節です。

オスはそれぞれ自分の縄張りを持っていて、
縄張り内の複数のメスの巣穴を訪問して交尾します。

妊娠期間は20日程度で、
一度に4匹から12匹の子ハムスターが生まれます。

生後12日頃から歩けるようになり、
生後21~30日で独立して母親の巣から出ていきます。

これらの生態は、なんとなくペットのハムスターたちにも
共通する点が見られる
ことが分かりますね!

オス同士の縄張り争い

縄張りをめぐって激しく喧嘩します。

ペットのハムスターが複数飼いで喧嘩をしている動画
見たことがありますか?

スケールは違えど、ここにも共通点が見られますね。

ただ、ペットのように一方的にどちらかがやられるのではなく、

ある程度いい勝負になっているところは
さすが野生のハムスター、といったところでしょうか。

絶滅危惧種となった原因

夏にはメスはまた妊娠して子供を産みます。

ですが、野生のクロハラハムスターには
厳しい現実が待っています。

近年ヨーロッパの各地で作物の切り替えが進み、
多くの農家が夏に収穫を終えてしまうようになったのです。

夏に生まれた子供たちが成長するための餌がなくなり、

丸裸になった畑で、大半のハムスターが
キツネやタカに捕食されてしまいます。

冬眠用に食料を蓄えることもできず、
そのために生息数が激減してしまったのです。

保護活動の広報ビデオ

ドイツの野生動物保護協会によるプロモーションビデオです。

春に冬眠から目覚めるところから始まります。

「十分な蓄えがないと、巣穴はそのままハムスターの
お墓になってしまいます・・・」

飼育下では4年以上生きることが確認されていますが、
野生のクロハラハムスターは1年生きられるかどうか、なのです。

野生動物のドキュメンタリー番組は色々ありますが、
ハムスターが取り上げられることはほとんどありません。

↑の動画はドイツ語ですが、映像だけでも非常に貴重ですね。

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勇敢なファイター!

クロハラハムスターは、危険を察知すると巣穴に逃げ込みますが、
脚が短く逃げ足は速くありません。

そのため、敵を威嚇して追い払う方法を持っています。

まずは後ろ足で立ち上がって、
頬を膨らませて自分を大きく見せます。

次に歯を剥き出しにして、鳴き声をあげて威嚇します。

そして飛びかかって噛みつきます。

それでもだめなときは、後ろに倒れて
自分の黒いお腹と白い脚を見せます。

これは、黒いお腹が肉食動物の口のように見えて
白い脚が歯のように見えるからだと考えられています。

逃げる野ネズミを捕まえて食べてしまう猫の動画が
ネット上にはいくつかUPされていますが、

クロハラハムスターは、天敵であるキツネをも
追い返してしまうことがある
のです。スゴイですよね!

ペットとして?

以前は日本にもペットとして入ってきたことがあったようですが、
EUで保護動物になった頃から来ていないようです。

また、野生に近い種類で狂暴なところがあり、
基本的にペットには向いていません。

ヨーロッパのいくつかの動物園では、
クロハラハムスターを繁殖させて野生に戻す活動をしています。

そこの話によると、噛み癖が強くて、
特にメスは気性が荒いということです。

見た目はかわいいのですが、噛み砕く力も強く、
ペットとして飼育するには危険すぎるようです!

こちらは、野生のクロハラハムスターに外国人の手が噛まれるという、
とても有名な動画です。

噛まれた方は楽しそうですが、かなり流血しているのが分かります。

もし絶滅危惧種じゃなかったとしても、
これを飼うには相当な勇気がいりますね。。

野生のハムスターを大切に!

先ほどご紹介した通り、EU圏内では絶滅寸前と
言われている保護動物なので、ペットにはできません。

ですが、野生のハムスターとの触れ合いを
試みている人々はいるようです。

ハムスターを餌付けしている様子が映っています。

人に慣れているのか、私たちがよく知るペットの
ハムスターそのものです。かわいいですね^^

まとめ

今回は、クロハラハムスターの生態について
ご紹介しましたが、いかがでしたか?

以下はまとめです!

■クロハラハムスターの特徴は?

  • ヨーロッパに住む大型のハムスター
  • お腹の毛が黒い

■冬眠について

  • 半年以上は冬眠している
  • 冬眠には2~4kgの食料の蓄えが必要
  • 体重が3分の2まで減る

■縄張り・求愛・出産

  • 4月終わりから5月半ば頃に最初の子作り
  • オスが、縄張り内の複数のメスの巣穴を訪問
  • 妊娠期間は20日程度で4~12匹出産
  • 生後21~30日で母親から独立

■絶滅危惧種となった原因

  • 夏に2度目の出産するが、作物が収穫されて畑が空に
  • 上記によりキツネやタカに捕食されやすくなり、
    餌が足りず、冬を乗り切れないことも
  • 野生下で1年生きることは厳しい

■勇敢なファイター!

  • 逃げ足は速くない
  • 威嚇して敵を追い払う(キツネを撃退することも!)
  • 黒いお腹と白い脚で肉食動物の口を演出

■ペットとして?

  • 野生の本能が強く、狂暴
  • 噛み癖が強く、特にメスは気性が荒い
  • そのため、ペットには向かない
  • 保護動物なので、現在は飼えない
  • 餌付けされ、人に慣れている個体はいる(ドイツ)

興奮している時はとても狂暴ですが、
ハムスターなので外見はやっぱりかわいいですね!

ペットには不向きとはいえ、どうにか野生のハムスターを
守ってもらいたいものですね♪

 関連記事:野生のハムスターの生態とは?ペットとはどう違うの?

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