ハムスターにほうれん草はNG?少しあげてしまったけど大丈夫?
定番のおひたしやバター炒め、更にはスープや胡麻和えなど、
食卓に「ちょっと一品」の定番ほうれん草。
冷凍の商品も売られていてとても便利ですよね!
ハムスターを飼っていると、
料理に使う野菜をちょっと置いておいて、
後でハムスターにもおすそ分け。
そんな風に野菜を与えている方も多いと思います。
特に葉物野菜はハムスターが好物な物が多く、
ほうれん草も喜んで食べそうな気がします。
そこで今回はハムスターとほうれん草について!
ほうれん草はハムスターに与えても良いのか、
与えるならどのようにして与えるのか、
色々と紹介していきます!
ハムスターにほうれん草は与えても大丈夫?
飼育本などを見ても意見が割れているほうれん草。
結論からいうと、
「わざわざ与える必要のない野菜」です。
ちなみに私の持っている飼育本には
小松菜・チンゲン菜・キャベツなどを勧めており、
ほうれん草の記載はありませんでした。
なぜほうれん草はオススメされないのか
ほうれん草といえば鉄分やビタミンが多く含まれ、
ハムスターの健康にもよさそうに見えますが、
問題とされているのが栄養と一緒に多く含まれ、
灰汁の成分にもなる「シュウ酸」です。
調べてみると、
「シュウ酸といえばほうれん草やタケノコ!」
と言われる程シュウ酸を多く含んでいるようです。
シュウ酸は過剰に摂取してしまうと、
尿路結石の原因になるといわれています。
もちろん私たち人間がほうれん草を食べる分には、
よっぽど大量に食べない限り心配する必要はありません。
しかし私たちの適量や少量が、
ハムスターにとっては大量になってしまいます。
尿路結石について
人間もなる事がある尿路結石。
私も知り合いに発症した人がいるのですが、
とにかく激痛が凄いらしいです!
トイレに行くことが恐怖になってしまうんだとか……
その痛みは「痛みの王様」と言われる程。
尿道を石が転がる様なものなんですから当然ですが……
ハムスターは言葉を喋らないので
「痛い!」と伝える事は出来ませんが、
見て分かる症状として血尿があります。
これは粘膜が傷つけられて出血している事が多く、
放って置くと膀胱炎を併発してしまう事も。
そうならない為にも、血尿を見かけたら
できるだけ早く病院へ連れていってあげてください。
ほうれん草を茹でれば大丈夫?
最初にも書いた通り、飼育本によってはほうれん草を
「与えても良い」と書いている場合があります。
これはほうれん草のシュウ酸は
茹でる事で8割近く減らす事ができるからです。
しかしシュウ酸を減らせるといっても、
元の量が多いためやはり気になりますよね。
わざわざ危険をおかしてまでほうれん草を与えるなら、
チンゲン菜や小松菜を与える事をおすすめします。
食べさせてしまった場合
ハムスターにほうれん草を与えた後で気になって、
シュウ酸について調べた人もいると思います。
シュウ酸が含まれていて危険だと紹介してきましたが、
食べたからといって即座に命に関わる様な事ではないので、
慌てずに安心してください。
毎日のように与えたり、生で与えるのは危険ですが、
1度や2度少量をあたえた程度なら
そこまで神経質になる必要はありません。
私も以前知らずにほうれん草を与えた事がありますが、
体調に異常も見られず3年近く元気に過ごしました。
ほうれん草は避けた方が良い野菜ですが、
「茹でた上で、少量なら絶対に食べさせてはいけない野菜でもない」
そういう認識で良いと思います。
もちろん得る栄養以上にリスクが生じるので、
個人的におすすめは出来ません。
まとめ
それでは最後に、
ハムスターとほうれん草についてまとめていきます!
■ハムスターにほうれん草を与えても大丈夫?
- シュウ酸が多く含まれているので注意
- 与えても即座に命に関わる事はない
- もし与えるなら必ず湯がいて少量だけ
- 湯がいても毎日、あるいは定期的に与えるのはNG
■シュウ酸について
- 尿路結石をはじめ結石の原因になる
- 膀胱炎を併発する事も
- 血尿などの症状がみられる
- 尿路結石は痛みの王様と呼ばれる程痛い
飼育本などでも意見が分かれる事のあるほうれん草。
私が個人的に出した結論ですが、
わざわざ与える必要はない野菜だと思っています。
病気で苦しんだり通院で身体にかかる負担を考えると、
極力病気には気を付けたいですからね。
それでもほうれん草を与えたいという方がいましたら、
必ず湯がいてシュウ酸をカットし、
少量をたまに与える程度にしましょう。
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