ハムスターにごぼうを与えてはダメ?何が危険なの?
ふとハムスターを見ていると、
「毎日同じものを食べていて飽きないのかな?」などと
思うことはありませんか?
ご自宅のハムスターがもっと楽しく、
もっと快適に過ごせるようにと、
手を尽くしてあげたくなるのが飼い主心ですよね。
今回はハムスターの食事に、補助食として「ごぼう」を
与えても良いかどうかについてご紹介します!
ハムスターにごぼうを与えてもいい?
与えては、ダメです!
与えたからといって、即座に病院!死んじゃう!!
などと緊急性の高いものではありませんが、
ハムスターにとっては「毒」となる野菜なので
与えることは避けましょう。
ごぼうの何がハムスターに「毒」なの?
ごぼうの主な栄養素は
- 食物繊維
- 炭水化物
- マグネシウム
- カリウム
- タンニン
です。
豊富に含まれる食物繊維や炭水化物、マグネシウムは、
整腸効果や、結構促進など良い面ばかりにも感じますが、
タンニンはハムスターにとっては「毒」となります。
タンニンは毒か?
タンニンはポリフェノールの一種で、
渋みを感じさせる成分でありアクの正体でもあります。
もともとタンニンは植物が動物に食べ荒らされないように
防衛物質として持っている成分で、
そのまま消化器官に入れると有害になります。
ただし、人をはじめ一部の動物は、
タンニンの働きを無害にできる物質を消化器内に分泌できるので、
例外的に食べることが可能なのです。
ハムスターの場合はタンニンの働きを無害にする物質を
分泌することができないので、
その影響をモロに受けてしまうのです。
タンニンの有害な働きって具体的には?
タンニンによる有害な働きとしては
- 鉄分の吸収阻害
- タンパク質の吸収阻害
- 消化器官を傷つける
などがあります。
1、鉄分の吸収阻害
タンニンは鉄分と結びつきやすく、
結びついた2つはタンニン鉄となります。
タンニン鉄は腸で吸収されづらく、
結果体外に排出されてしまいます。
つまり、タンニンを摂取してしまうと、
身体に必要な鉄分を栄養として吸収することが
できなくなるということになります。
2、タンパク質の吸収阻害
タンニンはタンパク質とも結びつきやすいです。
また、タンパク質の種類によっては、結びつくことで
タンパク質を水分に溶け出しにくい状態に変化させるので、
消化器官内で十分な吸収ができないまま、
タンパク質が体外に排出されてしまいます。
3、消化器官を傷つける
消化器官内部の粘膜にタンニンが付着することによって
「収れん作用」といって組織や組織下の血管が縮みます。
この効果を与え続けることは、
消化器官内に強い刺激を与え続けることになり、
傷をつけてしまう可能性が高いです。
傷をつけなかった場合でも、収れん作用は
消化器官内膜や内血管の収縮をさせるので、
消化の働きを抑え、
時によっては便秘を招くことにもなります。
分泌できる生き物にとっては、
消化の働きを抑える作用が程よい程度に効き、
下痢や軟便の改善に役立ちます。
また食物繊維自体でカサ増しし、便意を促すこともあるので、
摂取の仕方によって「整腸効果」が期待できることになっています。
まとめ
今回は、ハムスターにエサとしてごぼうを与えても良いか、
についてご紹介しました。
簡単にまとめていきましょう!
■ごぼうはハムスターに与えても大丈夫?
- ごぼうに含まれるタンニンという成分が
ハムスターには有害なので、与えてはいけない!
■タンニンによる有害な働き
- 鉄分の吸収阻害
- タンパク質の吸収阻害
- 消化器官を傷つける
人間にとっては健康食品のイメージがあるごぼうですが、
体の構造が違うと有害になることもあるのです。。
ハムスターにはごぼうを与えないようにしましょう。
また、ごぼう以外にもタンニンを含む
渋柿・レンコン・どんぐりなども避けましょう。
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