ハムスターの飼育に関しての知識や悩みの答えなど、飼い主目線でご紹介します!

ハムスターのお見合いの方法とは?相性が悪い時や失敗時は?

ハムスターは繁殖が容易と言われることから、

「ぜひ自宅で赤ちゃんが見てみたい!」
という飼い主さんは多いと思います。

「つがいで買ってきたし、これで赤ちゃん産まれるよね~♪」

・・・と思いたいところですが、
実際のところはどうなのでしょう?

繁殖にはもちろんオスとメスの存在が不可欠ですが、

オスとメスを会わせたからと言って、
必ずしも赤ちゃんが産まれるとは限りません!

そのオスとメスを「運命の二匹」にできるかは、

飼い主のあなたが上手にお見合いさせられるかに
かかっているかもしれませんよ!

さて今回のテーマは、
ハムスターのお見合いについてです。

1.繁殖の条件は?

ハムスターをお見合いさせる前に、

チェックすべき項目がいくつかありますので
ご紹介していきます。

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性成熟した子を選ぶ

ハムスターはオスメス共に、
生後三ヵ月をすぎると安全に繁殖できるようになります。

メスは生後一ヵ月ほどで妊娠が可能になりますが、

体の状態が準備万端というわけではなく、
妊娠できる体であるというだけのことです。

未熟な体での妊娠は命に関わります。

一歳を過ぎたメスの妊娠もまた、母体への負担が大きいので、
慎重に考えた方が良いでしょう。

というわけで、お見合い相手を選ぶなら、

  • メス・・・生後三ヵ月~一歳くらいまでの子
  • オス・・・生後三ヵ月~一歳半くらいまでの子

が適していると言えます。

同じ種類同士を選ぶ

ハムスターには様々な種類がありますが、

ゴールデンはゴールデンと、
ジャンガリアンはジャンガリアンと、

といった具合に、
基本的には同種間でなければ繁殖はできません。

多種のオスメスをお見合いさせても
ケンカになるだけですから、必ず同種の二匹を選びましょう。

近親交配は避ける

ハムスターは、
親子や兄弟姉妹でも繁殖は可能です。

ただ、罹りやすい病気が遺伝したり、
奇形が産まれるなどのリスクが上がりますので、

できるだけ血の繋がりのない子たちを選びます。

ペットショップでオスとメスを
同時に買ってくるときには、

兄弟姉妹である可能性がありますので、
店員さんに確認すると良いでしょう。

念のため、オスとメスを別々のペットショップから迎える、
という手もありますね。

過ごしやすい季節に

ハムスターは季節を問わず、
一年中繁殖させることができます。

ですが、真夏や真冬は
暑さ寒さで体力が落ちていますから、

妊娠出産には向きません。

お見合いさせるなら、
過ごしやすい春か秋が適しています。

2.お相手が決まったら?

繁殖に適した時期に、
お見合いさせるオスとメスを選んだら、

いよいよ二匹を会わせるのですが…

ここは焦らず、じっくりいきましょう!

相手のニオイに慣れさせる

お見合いをする前に数日間、

選んだ二匹のケージを隣同士にして、
お互いのニオイに慣れさせておきます。

ハムスターは嗅覚に優れ、

自分以外のニオイやいつもと違うニオイを感じると
警戒して攻撃的になります。

逆に、いつものニオイと思うと安心します。

普段から相手のニオイに慣れておくことで、
ハードルが少し下がるというわけです。

メスの発情期を見極める

ハムスターの場合、
オスにははっきりした発情期はありませんが、

メスには排卵が4~5日おきに起き、
同じサイクルで発情期も訪れます。

つまりそのタイミングでオスに出会えれば、
高い確率でお見合いは成功するということです。

メスの発情のサインは

  • 膣口にドロッとした分泌液がみられる
  • 落ち着きがない
  • マーキングが頻繁になる
  • 背中を触るとお尻を上げて静止する
     (ゴールデンハムスターのみ)

などが挙げられます。

お見合いさせたいと思ったら、これらの項目に注目して、
ハムスターの様子をよく観察しましょう。

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3.お見合いから妊娠まで

さて、準備ができたら、いざ出陣です!!

ハムスターのお見合いから妊娠までを
以下にまとめます。

①メスをオスのケージに入れる

オスよりもメスの方が気が強い傾向にあるので、

メスのテリトリーにオスを入れると
攻撃される可能性が高くなります。

そのため、基本的にオスのケージに
メスを入れるようにしましょう。

②オスがメスのニオイを嗅ぐ

オスはメスが自分のケージに入ってきても、
歓迎する場合がほとんどです。

そして、あいさつ代わりにメスのニオイを嗅ぎます。

馴れ馴れしいオスを嫌がって、
メスが鳴くことがあるかもしれませんが、

激しいケンカにならなければ
そっと見守りましょう。

③メスがオスのニオイを嗅ぐ

初めは警戒していたメスも、しばらくすると

「あんた誰なのよ」とばかりに興味を示し、
オスのニオイを嗅ぎ始めます。

ここまででケンカに発展しなければ、
お見合いはほぼ成功です!

④メスがお尻を上げる

お互いにニオイを嗅ぎ合っているうちに、
メスがお尻を上げるしぐさをします。

これは「準備OKよ~♡」ということを表し、
やがて交尾を始めます。

⑤交尾後は別々に

しばらくして交尾が終わったら、
メスを自分のケージに戻します。

そのまま二匹を一緒にしておくと、

ケンカを始めてしまう場合があるので、
必ず別々にするようにしてください。

あとは、赤ちゃんの声がするまで
三週間ほどそっとしておいてあげましょう。

赤ちゃんが生まれなかったら
妊娠していなかったことになるので、

もう一度オスとメスをケージに入れるところから
やり直しとなります。

4.お見合いに失敗したら

お見合いの際、近づいてくるオスにメスが
激しく攻撃することがあります。

その場合は仲裁に入り、
メスをもとのケージに戻して

四日後にもう一度、
同じようにして会わせてみましょう。

同時に、メスが発情しているかどうか
よく観察することも必要です。

発情していなければ、
メスがオスを受け入れることはありません。

時期を見計らいながら何度かお見合いして、
どうしてもケンカをしてしまうなら、

残念ながらそれはもう相性が悪いとしか言えません。

諦めなければならない場合もあることを
覚えておきましょう。

5.まとめ:成功の秘訣はタイミング!

今回は、ハムスターのお見合いについてでしたが、
参考になりましたでしょうか?

では、まとめです!

■繁殖の条件は?

  • メスは生後三ヵ月~一歳くらい
    オスは生後三ヵ月~一歳半くらい
    の性成熟した子を選ぶ
  • 同じ種類同士を選ぶ
  • できるだけ血のつながりのない子を選ぶ
  • 季節は過ごしやすい春秋がオススメ

■お相手が決まったら?

  • ケージを隣同士にして相手のニオイに慣れさせる
  • メスの発情のサインを見逃さない

■お見合いから妊娠までの流れ

  1. メスをオスのケージに入れる
  2. オスがメスのニオイを嗅ぐ
  3. メスがオスのニオイを嗅ぐ
  4. メスがお尻を上げ、交尾
  5. 交尾後はメスをもとのケージに戻す

※2~3で激しいケンカにならないか、注意深く見守りましょう


■お見合いに失敗したら?

  • 次のメスの発情期にもう一度会わせてみる
  • 相性が悪く、上手くいかない場合もある

ハムスターはもともと単独生活する動物なので、

他のハムスターに出会うと、
相手を敵と見なして攻撃します。

飼い主としては、仲良くして欲しくてするお見合いですが、
タイミングが悪いと傷つけ合ってしまいます。

コーディネーターである飼い主がきちんと下準備をし、

タイミングを見計らって、
スムーズにお見合いをさせてあげられるといいですね。

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