ハムスターが指を噛む理由って?しつけはどうすればいいの?
「迎え入れたばかりのハムスターに噛まれた!」
「慣れているはずなのに、突然噛まれた…」
噛まれた時の状況は人それぞれですが、
いきなり指を噛まれてしまうと誰でも驚いてしまいますよね。
なぜ噛まれてしまうのか、悩んでいる飼い主さんに、
今回はその理由や対策についてご紹介します!
目次
どうして?…理由もなく噛んだりしない!
まず知ってほしいのが、
ハムスターは理由もなく噛んだりはしない、
ということです。
「心当たりがない」と思っていても、
一度自分の行動を振り返ってみてください。
きっと心当たりが見つかるはずです。
それではここから、噛まれる原因として、
5つの事例をご紹介していきます!
1、環境や人にまだ慣れていない
お店などから迎え入れて、何日目になりますか?
1週間~1ヶ月程であれば、
まだ今の環境や人に慣れていない状態です。
そんな時に無理に触ろうとすると危険を感じ、
身を守るために噛むことがあります。
飼い主目線としては「2週間も経てば、もう十分慣れてきただろう」と
思うかもしれませんが、
ハムスターとしてはまだまだ完全に落ち着いてはいません。
個体差もありますが、このくらいの時期はまだ、
巣箱に飼い主の手が近づいただけで威嚇したり、
入口に巣材を山積みしてバリケードを作ったりすることもあります。
2、環境の変化に不満を感じている
飼い主が良かれと思って行ったことが、
却って不快な思いをさせることがあります。
例えばこんなことをしていませんか?
- それまで与えていた食べ物を一切止め、別の物を与えるようになった。
- ケージ内のグッズを変えた。
環境の大きな変化は不満やストレスに繋がり、
それを発散させたい気持ちから噛むことがあります。
3、病気などで苦痛を感じている
ハムスターは野生では狙われやすい動物ですので、
弱い部分は決して見せません。
また、痛みを感じにくいとも言われています。
ですが、病気などで苦痛が強いと、何故苦痛を感じるのかが分からず、
パニックに陥るために噛むことがあります。
今飼っているハムスターに病気やその前兆は見られませんか?
おかしいと感じたらすぐに病院へ受診してください。
4、他のハムスターや動物の匂いがする
ハムスターは縄張り意識が強いので、
他のハムスターや動物の匂いを感じると、
恐怖や警戒心から噛むことがあります。
他のハムスターや動物を触った後にお世話をしていませんか?
必ず手を洗ってから行うようにしましょう。
5、思い通りに行かない苛立ち
こんな光景を見たことがありませんか?
飼い主の手が近づいてきて、
- 好物のおやつがもらえそうなのに、なかなかもらえない
- 外に出してもらえそうなのに、なかなか出してもらえない
このような時、ハムスターの目の前に
金網や木箱、回し車などがあると、
ひたすらに噛む(齧る)ことがあります。
『脱走しようとジャンプしたのに手が届かない』、
その直後に何かを齧るということもあります。
このように、思い通りに行かないと、その苛立ちを
ぶつけるかのように齧る癖を持ったハムスターも珍しくありません。
このような傾向があるハムスターは、手に乗っている時に、
『下ろしてもらえない』、『おやつをもらえない』、
などの苛立ちを感じると、指に噛みつくことがあります。
甘噛み=じゃれているは間違い!
一方で、歯があたる程度の弱い力で
噛むこともあります。
いわゆる「甘噛み」と呼ばれる噛み方です。
甘噛みと聞くとつい「じゃれている」と
勘違いしてしまいがちですが、
これは危険がないかどうかの確認、
もしくは「早く○○して!」と命令しているのです。
命令する場合は甘やかし過ぎたために、
「自分は飼い主より偉い!」と思っている可能性が!
一度接し方を見直してみましょう。
これから噛まれないためには?
噛む行為が続くのは、
ハムスターにも飼い主にも良い状態とはいえません。
だからといってハムスターは犬のように、
「しつけ」ができる動物ではありません。
あくまでも「できるだけ噛まれないようにする」ための
対策と考えてください。
飼い主=怖くない存在と覚えてもらう
まだ人に慣れていない場合、
まずは飼い主の匂いを覚えてもらい、
怖くないことを知ってもらいます。
迎え入れて2~3日は餌・水の交換だけに留め、
4日目頃から少しずつ人に慣れさせます。
野菜や種子類などの嗜好性の高い餌を
優しく呼びかけながら手で与えてみましょう。
初めは食べてくれなくても、
回数を重ねるうちに食べてくれるようになり、
飼い主に良いイメージを持つようになります。
慣れるまでの期間には、個体差が大きく関係しているので、
根気が必要な場合もあります。
静かな環境作りを
大きな音やテレビの音が響く環境は、
静かに暮らしたいハムスターにとってはストレスの元。
音や振動が少ない場所にケージを置いてください。
ある程度の人間の生活音には慣れることもできますが、
理想を言えば、やはりできるだけ静かな部屋が無難です。
また、新しく環境を変える時は、いきなり変えるのではなく、
少しずつ新しい物に切り替えながら慣れてもらうようにしましょう。
接する時は驚かせないように
ハムスターは目が悪いので、
あまりハッキリと見えていません。
ですが目の前で動く物には反応しますし、
夜行性なので暗闇でも物を見ることができます。
お世話をする時は優しく呼びかけ、
「今から触るよ」「今から掃除するよ」と
見えるように伝えてください。
手を出す時も出来るだけハムスターの視界内からゆっくり、
驚かせないことが大切です。
人の声に慣れてくると、声をかけるとハムスターの方から
寄ってきてくれるようになりますよ!(^-^)
嫌な体験が噛む理由になることも!
普段我が家のハムスターは爪切りと健康診断で
定期的に通っている病院があります。
ですが、その病院が休診の日に、
ハムスターに異変が起きてしまったため、
別の病院へ受診することにしました。
時間は掛かりましたが無事に診察は終了。
帰宅後、ケージの中に帰そうと身体を持ち上げた瞬間、
「ガブッ!」と噛んできたのです。
担当の先生は良い方だったのですが、
おそらく頬袋の中を診ていただいたからでしょう…。
私の指を血が出る程強く噛み、
恐怖や敵意、不満を訴えてきたのです。
診察とはいえ、本当に申し訳ないことをしました。
家族には噛まなかったことは幸いでしたが、
その日は全く近づけませんでした。
翌日も強く噛まれたので掃除は家族に任せ、
野菜を手で与える生活を1週間以上続けました。
その結果、再び手乗りしてくれるまでになったのです(^-^)
この例のように、特に嫌な経験をすると、それが原因で
しばらく疑心暗鬼になってしまうことも珍しくありません。
病院以外でも、誤って高いところから落としてしまったり、
噛まれた腹いせに、思わず強くデコピンしてしまったり、
なども当てはまります。
ただ、一時的に人間不信になることはあっても、
根気よく優しくお世話をしてあげれば、次第に警戒心は薄れていきますよ!
まとめ – 噛む理由を解決し、信用してもらえる関係に
今回はハムスターが噛む理由と、
その対策についてご紹介しました。
まとめると、以下のようになります。
- 環境や人にまだ慣れていない
- 不満を感じている
- 病気などで苦痛を感じている
- 他のハムスターや動物の匂いがする
- 思い通りに行かない苛立ち
■「甘噛み」について
危険がないかの確認か、飼い主に命令している可能性が。
甘やかし過ぎていないか、一度見直しを。
■根気よく接する
ハムスターはしつけができる動物ではないが、
接し方や環境の改善で、ほとんどの子は噛まなくなる。
極端に臆病、神経質、気性が荒い、など個体差もあるので、
全てのハムスターが噛まなくなる訳ではありません。
ですが、飼い主であるあなたができることはあります。
噛む理由を取り除き、「この人は大丈夫だ」と
思ってもらえる関係を築いてくださいね!
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