ハムスターの飼い方.com

食品を前に、美味しいからハムスターにもあげたいけれど、

「ハムスターにあげても大丈夫なのかな？」と
ためらうことがありますよね。

人間にとって無害でも、
ハムスターにとっては有害となる食べ物もあります。

与える前に調べることは大切です。

今回はスーパーで気軽に購入できるレーズンについて
ご紹介していきます、ご参考になさってくださいね！

ハムスターはレーズンが好き？

甘みが好きなハムスターにとっては好物と言えます。

レーズンは果物を干した、いわゆるドライフルーツです。

ドライフルーツは果物を乾燥させて作られますが、

その工程で水分が抜け、糖分が凝縮されるので、
とても甘みが強くなります。

酸味や苦味みを苦手とし、甘みを好むハムスターにとって

もともと甘みの強いブドウがさらに甘みを増しているので、
好物と言えるものでしょう。

ハムスターにレーズンを与えてもいい？

残念ながらNOです！

避けたほうがいいでしょう。

手軽に手に入りますし、ハムスターも好む味ですし、
小動物用としても売られているのですが・・・リスクが高い食品です。

もともとハムスターにとって果物の位置づけは
嗜好品の度合いが高く、必須ではないので、

あえてリスクに挑戦する必要はないということです。

レーズンの栄養素にリスクあり？

レーズンの主な栄養素は

• 炭水化物
• 食物繊維
• 鉄分
• カリウム

です。

この中で注目するのは「カリウム」です。

カリウムは健康体のハムスターが摂取する分には、

余分なナトリウムの排出を促す働きから、
腎臓のサポート役として優秀です。

しかし腎臓は同時にカリウムも排出する臓器でもあり、
腎臓の働きが弱っている状態でカリウムを多く摂ると、

上手にカリウムを排出できず高カリウム症を引き起こし、
不整脈や心臓麻痺の心臓病発症につながってしまいます。

高齢で腎臓の働きが衰えていることが想定できるとき、
腎臓の悪い個体にとっては命取りにつながる成分です。

レーズンの皮が特に怖い！

栄養素ではありませんが、レーズンの皮には
ハムスターに良くない成分がたんまりとあります。

レーズンは干しブドウとも呼ばれ、天日や熱風などの
人工的手法で乾燥させたブドウの果実です。

そしてその原料であるブドウの皮にはポリフェノールの
一種の「タンニン」が豊富に含まれています。

タンニンはもともと植物が生息する上で対動物用に
含んでいる成分で、強力な殺菌作用があり、

体内に入ると
消化器官、特に肝臓や腎臓に傷をつけることがあります。

人間にはこのタンニンを無力化できる成分を消化酵素内に
持っているので食べても平気ですが、

ハムスターはその対抗する成分を持っていません。

なので、ハムスターがタンニンを豊富に含んでいるレーズンを食べると、
高い確率で腎臓に障害が出て体調を崩し、

脱水症状なども引き起こし、
最悪の事態になることも多いに考えられます。

少量を一度与えてすぐに体調が悪化するような
猛毒ではありませんが、食べる頻度が増えれば増えるほどに、

個体の体力やお腹の弱さも合わさり、
健康を害する可能性がとても高くなります。

レーズンじゃなくとも、、

「レーズンは鉄分が豊富なので、あげたい！」と思っている方。

鉄分ならば、野菜の「小松菜」にも多く含まれます。

そして、同時に小松菜はビタミンCも摂取することができ、

鉄分の特徴である、
「ビタミンCと合わせて摂ると吸収率が上がる」面でも優秀です。

リスクが大きすぎるレーズンに挑戦するよりも
他の野菜で安全に補充してあげてはいかがでしょうか。

　関連記事：ハムスターに小松菜を生のまま与えても平気？正しい与え方はコレ！

まとめ

今回は、ハムスターとレーズンについてご紹介しました。

ではまとめです！

■ハムスターとレーズン

• 甘みがあり好物ではあるのもの、与えるのは避けるべき

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■レーズンを与えるリスク

• カリウムやタンニンの影響で腎臓に負担が強すぎる
  ⇒ 心臓病や腎臓障害になる確率が高い

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■鉄分豊富なレーズンの代用品

• 小松菜はビタミンCも同時に採れるのでオススメ

「甘くて美味しいからハムスターにも与えてあげたい。。。」

という気持ちにはなりますが、
ハムスターの健康のためにも我慢です！！

嗜好品をあげたい場合は、与えても大丈夫な果物にしましょう！

　関連記事：ハムスターに果物は必要？食べれる･好物な果物はコレ！