ハムスターの発情期はいつ、どんな行動をするの?メスだけ?
ハムスターは生後一ヵ月ほどで独り立ちし、
生後三ヵ月を過ぎたころには
安全に繁殖できるようになります。
自宅で容易に繁殖させられることから、
「愛ハムの子供が見たい!」と思う飼い主さんも多いでしょう。
しかしオスとメスがいさえすれば
いつでも繁殖が可能というわけではありません。
繁殖にはタイミングが肝心です。
今回は、繁殖のタイミングを見極めるために必要な知識、
ハムスターの発情期についてのお話です。
目次
1.ハムスターの発情期はいつ?
動物にはそれぞれ繁殖に適した時期に、
子孫を残すしくみが整う、またその欲求が高まる、
発情期というものが訪れます。
猫が良い例で、日照時間が長くなってきた春先が
猫の発情期だと言われており、
大きな声で鳴く声が頻繁に聞かれます。
動物によってその時期や期間が異なり、
はっきり発情期と区別できる時期がなく、
年中繁殖が可能な動物もいます。
では、ハムスターの発情期はいつなのでしょうか?
メスは4~5日おきに
ハムスターは季節に関係なく、
一年を通して繁殖が可能な動物です。
ですが、毎日というわけではありません。
ハムスターのメスには排卵が4,5日おきに起き、
同じサイクルで発情期も訪れます。
つまり、4、5日おきに妊娠のチャンスがあるということです。
オスの発情期は…?
ハムスターのオスにははっきりした発情期はありません。
ハムスターは大人(生後3か月くらい)になると臭腺から液を出し、
縄張りに「マーキング」、ニオイ付けをします。
これはオスもメスも関係なく見られる行動ですが、
オスのほうがより活発で、ニオイも強い傾向にあります。
マーキングをし始めた彼はもう、
いつでも繁殖可能ということになります。
『オスはいつでも、メスさえよければ』ということなので、
ハムスターの繁殖のタイミングはメス次第、ということになります。
2.発情期はいつもとどう違う?
前項で書いたように、ハムスターのメスには
4,5日おきに排卵が起きているのですが、
それは、外から見ただけではわかりせんよね。
では、発情期を見極めたい場合は
いったい何で判断したら良いのでしょうか?
発情期の4つの主な行動例をご紹介します!
1、分泌液がみられる
メスに排卵が起こりしばらくすると、
ドロッとした分泌液が膣口に確認できます。
自然に出たり、腹圧で出たりしますので、
ケージから出して抱いたときに確認できれば、
排卵があったんだなと思ってください。
関連記事:ハムスターにも生理はあるの?血が出たり、臭いはする?
2、落ち着かない
いつもに比べ、そわそわ落ち着きがなくなります。
気性が荒くなり、思い当たる要因がこちらになくても
噛みつくこともあるかもしれません。
なんとなく「いつもと動きが違うな」と感じたら、
発情期を疑いましょう。
3、マーキングが頻繁になる
普段から縄張りへのマーキングはしていますが、
それがより頻繁になり「いつもより臭い」と
感じることもあるでしょう。
室内散歩が習慣になっている子ならば、
散歩コース全体を縄張りと思っていますから、
ケージの外にもマーキングしたがります。
ケージから「出せ出せ攻撃」が激しくなったら
発情期かもしれません。
4、ロードシスがみられる
背中を触ると、お尻をあげてしばらく動かなくなることがあります。
これはロードシスと呼ばれ、発情しているしるしです。
ただし、この反応はゴールデンハムスターにしか見られず、
ジャンガリアンなど他の品種では確認材料にはなりません。
3.いきなりお見合いはNG
メスに発情の兆候が見られたからと言って、
「チャンス!」とばかりにいきなりお見合いさせてはいけません。
ハムスターは縄張り意識が強く、いくら発情期でも、
今出会った相手と初めから仲良くすることは難しい場合があるからです。
発情の有無に関わらず、
数日間ケージを隣同士にしてお互いのニオイに慣れさせておき、
その上で、タイミングを見計らってお見合いをします。
ちなみに、お見合いさせるときは、
ケンカが始まってもすぐに仲裁できるように
準備は万端にしておきましょう。
仲裁しようと素手で割って入ると、
かなりの確率で噛まれますので注意してくださいね。
普段ハムスターと素手で触れ合える人でも、
この時だけは手袋を用意しておいた方が良いでしょう。
関連記事:ハムスターに噛まれる対策として手袋はアリ?素材は?
4.まとめ:発情期を知って良き出会いを!
今回は、ハムスターの発情期について
お話してきました。
最後に、まとめていきます!
- 発情・繁殖は生後3か月から
- メスは季節関係なく4,5日おき
- オスには発情期はない(大人になったらいつでも)
■メスの発情期の特徴は?
- 膣からの分泌液がみられる
- そわそわ落ち着かない
- マーキングが頻繁になる
- ゴールデンハムスターのロードシス
(背中を触るとお尻を上げて動きが止まる)
■いきなりのお見合いはダメ!
- 発情期だからといきなり会わせるのはNG!
- ケージを隣り合わせ、事前に相手のニオイに慣れさせてから
- ケンカの仲裁には噛まれる可能性が高いため、手袋を用意しておく
ハムスターはもともと単独で生活する動物で、
見慣れぬ他のハムスターには攻撃することが多いです。
繁殖のときはオスとメスは仲良くしますが、
タイミングを間違えるとケンカが始まってしまいます。
立派な前歯を持っていますから、
ケンカになると酷いケガをすることも!
ハムスターの発情期の特徴を知っておけば、
お見合いのタイミングの見極めに役立ち、
できるだけケンカさせずに繁殖させることができます。
お宅のハムちゃんにも、良きご縁があるといいですね♪
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