ハムスターがトイレを守らない!上手なしつけの方法やコツを紹介!
ペットのしつけと言ったら、
あなたは何を思い浮かべますか?
犬や猫なら様々思いつくでしょう。
ではハムスターは?
「噛んではいけません!」と
叱ったところで噛むのはやめませんし、
ヒマワリの種を前にして「待て!」と言ったとしても、
お構いなしで殻を割るでしょう。
そんな中でも、ハムスターに
比較的容易にしつけられるのがトイレです。
では、ハムスターにトイレを覚えさせるためには
どうしたら良いのでしょうか?
今回は、ハムスターへのトイレのしつけ方や、
トイレに関するお悩みの解決方法をご紹介します!
目次
1.基本的なトイレのしつけ方
ハムスターはもともとキレイ好きな動物なので、
おしっこは決まった場所ですることがほとんどです。
ですから、ハムスターの習性に合わせて
トイレを設置してあげると、スムーズに覚えさせられます。
では、どのようにしつければ良いか、
2つのパターンに分けて、具体的に解説していきます。
飼い主が決めた場所でおしっこさせる
まずは「ここをトイレにしてほしいなー」という
飼い主さんの希望の場所にトイレを設置してください。
何もしなくても、設置したトイレで
おしっこしてくれる子もいますが、
「あ、そこじゃなくてさ…」ということも多いです。
その場合はニオイで誘導してトイレを覚えさせます。
ハムスターがトイレ以外のところでおしっこしていたら、
おしっこで濡れた床材をトイレに入れておきましょう。
「自分のおしっこのニオイがする場所=トイレ」
と思ってくれれば、しつけは成功というわけです。
ハムスターが決めた場所にトイレを設置する
ハムスターの飼い初めには
ケージ内に設置する飼育小物は必要最低限にして、
トイレも設置しないでおきます。
そしてよく観察してください。
ハムスターは、グッズとしてのトイレがなくても、
自分で決めた場所でおしっこしているはずです。
どこでおしっこしているのかがわかったら、
そこにトイレを設置してあげれば良いのです。
さらに、ニオイのついた床材をトイレの中に入れておけば、
よりしつけの成功率は上がります。
2.トイレをしつけるコツは?
基本的には、前項でご紹介した2つの方法で
ハムスターにトイレをしつけますが、
ポイントがいくつかあるのでみていきましょう。
一番重要なのはニオイ!
しつこいようですが、トイレのしつけにおいて
最重要なのは「ニオイ」です!!
ハムスター視覚より嗅覚が優れていて、
多くのことをニオイで判断しています。
とにかくトイレには、家主であるハムスターの
おしっこのニオイをつけることを徹底しましょう。
トイレ以外は消臭する
「おしっこのニオイ=トイレ」
と認識しているわけですから、
トイレ以外のところにニオイが残っていると、
その場所をトイレと勘違いしてしまいます。
トイレ以外でおしっこしてしまったら
汚れた床材は取り除き、
ケージの床やグッズなどの汚れは
キレイに拭く、もしくは洗います。
できればさらに、ペット用の消臭スプレーで
ニオイを消すとなお良いですね。
トイレにしやすい場所は?
ハムスターは自分の家の中の、
寝床から最も遠い場所をトイレにする傾向があります。
この習性を利用して、初めからケージの対角の隅に、
巣箱とトイレをそれぞれ設置しましょう。
巣箱を寝床として使ってくれれば、
自然とトイレも覚えてくれるということになります。
3.トイレのお悩み別解決法
世の中には、
「しつけようと頑張っているんだけど、
なかなか思うようにトイレを覚えてくれない…」
と、お悩みの飼い主さんがたくさんいるようです。
ここからは、代表的なトイレのお悩みの
解決方法をご紹介します!
ケージの隅がトイレになってしまった
この場合は前述したように、
ハムスターがトイレと決めた場所に
トイレグッズを移動するというのが最も簡単で、
ハムスターにとってもストレスの少ない解決法です。
どうしてもそこではダメというのであれば、
ハムスターがトイレにしていた場所を掃除して
できるだけニオイが残らないようにし、
ニオイのついた床材をトイレグッズに入れて、
ニオイで誘導してみましょう。
しかし、ハムスターは臆病なので、
落ち着くケージの隅や物の陰になるようなところを
トイレにするというのは自然なことです。
レイアウトとしてもケージの真ん中よりも隅の方が
良いかと思いますので、
トイレはどこかしらの隅にするのが無難です。
巣箱がトイレになってしまった
このお悩みもかなり多いようです。
寝床とトイレが兼用ということですから、
ハムスターの体が臭ったり、衛生的にもよくありません。
巣箱でおしっこしてしまう子は、
臆病な性格だったり、新居に慣れていないなど、
巣箱から出てトイレまで行くことに
恐怖を抱いている可能性があります。
この場合、巣箱からトイレまでの通り道に、
何かを置いて陰になる場所を作り、
移動するハムスターが身を隠せるようにしてあげます。
巣箱とトイレの間に回し車を置いたり、
トイレットペーパーやラップの芯などで
トンネルを作ってあげてもいいでしょう。
お迎え直後によく見られる傾向なので、
何も対策せずとも、時間と共に警戒心が薄まり、
自然とトイレを使うようになる場合もあります。
トイレが巣箱になってしまった
先ほどとは逆のパターンもあるんですね。
巣箱は別にあるのに、わざわざトイレで眠ったり、
食事をしたりする子も中にはいます。
多くの場合、ハムスターにとって
巣箱の場所が嫌だったり快適な環境でなかったりして、
トイレの方が過ごしやすいということがあります。
夏場は特に、トイレの砂が気持ち良いので、
巣箱でなくトイレでくつろぐ子も多いようです。
また、掃除の後で巣箱に自分のニオイがないと不安になって、
よりニオイの強いトイレを
巣箱代わりにしてしまう子もいます。
- 暑い
- 寒い
- キレイにしすぎている
- 外から丸見えのところにある
など、ハムスターにとって
巣箱が落ち着かない環境になっていないか、
一度点検してみて下さい。
回し車がトイレになってしまった
これも衛生面で心配な事例です。
回し車を回すたびにおしっこが飛び散り、
ケージ全体が汚れてしまいますし、
ハムスター自身も汚れることになります。
この場合はまず、回し車を取り外すことです。
ケージ全体も掃除して、
掃除の後はおしっこのニオイのついた床材を
トイレに入れて設置します。
そしてトイレを覚えてくれるまで、
しばらく回し車なしで過ごさせます。
トイレでおしっこをするようになったら
回し車を戻してあげましょう。
4.どうしてもトイレを覚えない!
飼い主がいろいろと手を尽くしても、
中にはどうしてもトイレを覚えてくれない子もいます。
特にロボロフスキーは他の品種と違い、
走りながらマーキングする習性があるので、
おしっこを決まった場所でしない子がほとんどです。
回し車におしっこをしてしまうのは
ロボロフスキーが多いですね。
ロボ以外のハムスターでも、何をやってもダメなときは、
残念ですが、こういう子なんだと受け入れるしかありません。
それはもうその子の個性と思って、
こまめに床材の交換をしたり、グッズを洗うなどして、
対応してあげてくださいね。
5.まとめ:トイレのしつけは寛容に!
今回は悩んでいる方の多いハムスターのトイレについて
ご紹介しました。
少しでも皆さんのお悩み解決の参考になれば嬉しいです。
では、まとめていきましょう!
- 設置したトイレにおしっこのニオイのついた床材を入れておく
- ハムスターがおしっこした場所にトイレを設置する
(さらにニオイつきの床材を入れると◎)
■しつけ方のコツ
- とにかくおしっこのニオイで誘導する
- トイレ以外におしっこのニオイを残さない
- 巣箱とトイレは離れた場所に設置する
■お悩み別解決法
- ケージの隅がトイレになってしまった!
→ そこにトイレグッズを移動する、もしくはトイレグッズにニオイで誘導 - 巣箱がトイレになってしまった!
→ 巣箱からトイレまでの道に身を隠せるものを置く - トイレが巣箱になってしまった!
→ 巣箱が快適か見直して - 回し車がトイレになってしまった!
→ トイレを覚えるまで回し車を外す
■どうしてもトイレを覚えないとき
- ロボロフスキーは性質として、トイレをしつけるのは難しい
- 個性と思って受け入れることも必要
ハムスターは嗅覚が優れていますから、
一度おしっこのニオイがついてしまうと
なかなかトイレの位置を変更しづらいです。
ですから、初めが肝心!
飼い初めにきっちりしつければ、
お掃除が楽ですし、衛生的にも安心です。
ですが、人間にもいろんな人がいるように、
ハムスターもいろいろ、個性があります。
どうしてもトイレをしつけられない子もいる
ということを覚えておきましょう。
トイレをしつけられないと
お世話はちょっと大変になりますが、
「あぁ、この子は私に手をかけて欲しいんだな…」
と思って、時間をとってあげてくださいね。
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