ハムスターと犬は同居できる?相性は?
テレビの動物特集などで、
ハムスターと犬や猫などの他のペットが
仲良くしている映像を見かけたことはありませんか?
犬の頭の上にハムスターが乗っていたり、
猫がハムスターの体を舐めていたり、
仲の良い様子をみると思わずほっこりしてしまいますよね♪
「仲が良くなるなら、ハムスターと一緒に
他の動物も飼えるんじゃないの?」
と思いますが、本当のところはどうなのでしょうか?
今回は日本において飼育頭数の多い
「犬」とハムスターは一緒に飼えるのか、
わたしのハムスター飼育経験も含めて、ご紹介していきます!
目次
ハムスターの生態を知ろう!
ハムスターは自然界において
「捕食される」側の動物です。
フクロウなど空からの捕食者からキツネなどの地上の動物まで、
幅広い捕食者に狙われています。
つまり、ハムスターにとって他の動物とは、
自分の命を狙うハンターっていうことになりますね!
犬とハムスターは一緒に飼ってもいいの?
では、犬とハムスターは、一緒に飼ってもいいのでしょうか?
その答えを出すために、
- ハムスターにとっての犬の存在とは?
- 反対に、犬にとってのハムスターの存在は?
両方の視点から、その存在について見ていきましょう!
ハムスターにとっての犬とは?
自然界において「捕食される」存在のハムスターですから、
他の動物である犬は、
もちろん警戒すべき存在です。
ハムスターは、姿が見えなくても
匂いや音で警戒する相手を察知します。
私たちもそうですが、自分の命を狙うかもしれない人が
側にいたら緊張しますよね!(ってか怖いですよね!!)
ハムスターもそんな気持ちで犬の存在を認識しています。
犬にとってのハムスターとは?
犬は肉食に近い雑食性です。
もちろん、犬の祖先であるオオカミは、
ハムスターの仲間のネズミも捕食していました。
とはいえ、犬はオオカミとは違い、人に飼われた歴史が長く、
捕食のためにネズミを捕ることはしません。
でも・・・玩具として遊ぶことはあります!
私の妹が飼っているワンちゃんも、
ネズミの玩具を大興奮で追っかけて、
口でフガフガ噛んでいましたね。
なので、犬にとってネズミと似た姿、動きをするハムスターも
玩具のひとつと捉えています!
他の動物には一切手を出さない心優しいワンちゃんもいますが、
犬は基本的に元気いっぱいで好奇心旺盛なのです。
ハムスターと犬は・・・
犬とハムスターは一緒に飼っても大丈夫なのか、
ここまでをまとめますと、
- ハムスターにとって、犬は命を脅かす危険な存在でストレスの対象になる
- 犬にとって、ハムスターは玩具、追いかけ回したり、噛む対象になる
これらのことから、
基本的に一緒に飼うことはおすすめしません!
ハムスターにとって犬は天敵。
自分の命を付け狙うハンターが側にいるのはストレスになります。
また、犬もハムスターを玩具として捉えているので
万が一、犬と対面してしまった場合、
噛まれる危険性は低くありません。
犬の品種や性格によっては、必ずしも「噛まれる!」ということには
ならないケースもあるかもしれませんが、
命に関わる大きなリスクですので、
避けれるのであればぜひ避けたいところですよね!
犬とハムスターを一緒に飼う注意点!
以上の理由によりできれば避けたいですが、
「どうしても飼いたい」、「飼う状況になってしまった」
ということはあると思いますので、
その時の注意点をご紹介していきます!
場所(部屋を別にする)
犬とハムスターのケージは、
必ず別の部屋に置きましょう!
同じ部屋ではハムスターが安心できませんし、
万が一、犬がゲージから勝手に出てしまっても
ハムスターが襲われるような事故へのリスクが少なくなるので、
ケージの配置には気をつけましょう!
ケージの位置
犬とハムスターのケージを別の部屋にしても、
何かの拍子に犬が勝手に入ってしまうこともあるかもしれません。
万が一の時に備えて、ハムスターのケージは
犬が絶対に届かない高い場所に設置することをおすすめします!
「備えあれば憂いなし!」です♪
私の飼育経験から学んだこと ~ハムスターとインコ編~
数年前、知り合いが飼育していた10匹の子供のジャンガリアンの中から、
体が大きく、食いしん坊な一匹を我が家の一員にしました。
我が家には、元々10年以上飼っているコザクラインコがおり、
このインコは南国の鳥で、食べるものもフルーツ、野菜、穀類。
なので犬や猫のような「捕食する」動物ではないため、
普通にインコのカゴの隣に
ジャンガリアンのケージを置いて飼っていました。
ジャンがリアンの性格的にも、手を入れても怖がったり、
噛んだりすることなく、自然に手に乗ってれる、
結構、肝のすわった性格の子でしたので、
インコの側でも大丈夫だと思っていました。
しかし、インコの鳴き声、ケージを渡る音がする度に動きを止め、
警戒のポーズをしきりにしていました。
あまりにも警戒しすぎて可哀想だったので、
ケージを3メートルほど離しました(1LDKなのでこれが限界)。
それでもやはり、同じ生活フロアなので、
どうしてもインコの声や足音は聞こえてしまうみたいで・・・。
前より警戒する頻度は減りましたが、
最終的に警戒のポーズをする動作が無くなるまで半年位かかりました。
インコは「捕食する」動物ではないので、
安心して一緒に飼ってしまいましたが、
襲われる危険性は無いにしても、
ストレスにはなっていたんだろうと今では思います。
うちのジャンガリアンのような性格ではなく、とても怖がりの子だったら
ストレスで病気になったり、飼い主に慣れにくかったりしてしまうので、
他のペットと一緒に飼う場合は
本当によく考えて飼わないといけないなと今でも強く思います!
参考動画
こちらのワンちゃん、襲う気はなさそうですが、
ここまでガン見されるハムちゃんの方は
少し視線が気になるかもしれませんね。
ハムスターもある程度なら環境には慣れられるので、
このワンちゃんが一切手を出すタイプでなければ
同居しても大丈夫なケースと言えるかもしれません。
まとめ
今回は、ハムスターと犬の同居と相性について
ご紹介しましたが、いかがでしょうか?
まとめますと、
- ハムスターにとって、他の動物の大半が
「捕食する」ハンターであり、犬もその仲間である - 犬にとって、ハムスターは玩具の1つで
追っかけたり、噛んだりする可能性がある - 犬とハムスターを一緒に飼うことは、ストレスがかかる上、
犬に襲われて死ぬリスクもあるので基本的にはおすすめしない - どうしても一緒に飼う場合は、ケージを別の部屋に置き、
さらにハムスターのケージは高い所に置く - 他の動物と一緒に飼う際にも、ケージの位置・距離感などに注意する
ハムスターと他の動物が一緒に仲良くしているのは
たしかに憧れますが、それは稀なこと。
万が一のことを考え、ハムスターが住みやすい環境を
ぜひ作ってあげて下さい♪
この記事へのコメントはありません。